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最近はSKE48ばっかり。

ひなたVOX 遊佐未森 2.合唱隊でみつけたこと

霜柱、踏んだことありますか? 冬の寒い朝、学校に行く時、庭のあちらこちらに霜柱を見つけて、必ず全部踏んづけてから出かけたものでした。土がモコモコっと膨らんでいて、そこをシャリシャリっと歩く。まるで、シャーベットの上に綿飴をしきつめたよう。あの特別な感触は、今でも忘れられません。
私は小さい頃、約5年間、合唱隊に通っていました。もともと、童謡や日本歌曲が大好きでしたから、雨の日も、雪の日も元気に通い、たくさんの歌たちと出会えました。それまで歌っていたものに加えて、ミサ曲、日本及びヨーロッパの民謡、歌曲、その合唱隊の指揮をしていらした先生のオリジナル、オペレッタ……etc。夏休みには合宿があって、ミンミン蝉と共に1日10時間位歌ったり、クリスマスの頃には定期演奏会がありました。素敵な思い出でいっぱいですが、いちばんリアルに心の中に残っているものがあります。合唱隊での最後の演奏会で、オペレッタの「白雪姫」をやりました。私は、その白雪姫の役をいただきました。歌のレッスンはもちろん、バレエスタジオでの振付けのレッスンも楽しく、歌うこと、演じること、何かを表現することに没頭しました。それまではじっと立ったままで歌っていたので、動きながら歌うのはとても新鮮で、何か、自由を感じていたのかもしれません。そして、当日を迎え、舞台そでから出て行く瞬間、私は、自分から白雪姫になったのを無意識のうちに実感していました。そして、夢中で歌いました。その時の気持ちよさといったら、それまで歌ってきた中で、最も楽しい一時でした。
その演奏会の後、私は合唱隊をやめたのですが、白雪姫の舞台をやって、私は歌をうたって生きていくんだなぁ、となんとなく――でもしっかり、思っていました。そうして、今の私も歌っています。
霜柱を踏む音は、アコースティック・ギターのカッテイングの音と似ているなぁと思う今日このごろです。

第2話 週刊FM'89年2号 ('89年1月6日発売)

 
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