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お気に入りの映画

最近はSKE48ばっかり。

風の丘を越えて 西便制

1993年 韓国映画
監 督 イム・グォンテク
出 演 キム・ミョンゴン、オ・ジョンヘ、キム・ギュチョル、アン・ビョンギョン
あらすじ トンホ(キム・ギュチョル)は、義父ユボン(キム・ミョンゴン)からパンソリを習い、義姉ソンファ(オ・ジョンヘ)と3人で旅芸人の生活をしていた。トンホは時代遅れのパンソリと貧しい生活が嫌になり家出してしまう。
感 想 何年か前にNHKで深夜に放送されていたのを録画して見た。見終わって、上から別の番組を録画してしまったのが失敗だった。また見たいと思ってもレンタル屋さんに全然なくて、あきらめていた。最近になってやっと見つけた。

韓国には恨(ハン)という感情があるのは知っていたけれど、それがどういうものなのかが少し分かった。


恨をひとことで言うのは難しいけれども、結論から言えば、韓国人にとっては生きていることそのものが恨なのである。自分のいまある生活を不幸と感じているとき、自分の運命が恨になることもある。自分の願いが達成できないとき、自分の無能力が恨になることもある。そこでは、恨の対象が具体的に何かということは、はっきりしていないのが特徴だ。
続・スカートの風  呉善花  角川文庫


ユボンは先生のお妾さんと深い仲になり破門され、それ以来、ソンファ、トンホをつれて旅芸人の生活をしている。ユボンは酒ばかり飲んでいる。韓国では芸人は差別されていた。

卑しい旅芸人が口答えする気か。
今の時代に身分の上下などない。


トンホは言う。
こんな暮らし続けて何になる?
唄を習っても馬鹿にされるのがオチだ。

ソンファは答える。
でも私は唄が好き。
全てを忘れて幸せになれるもの。

恨は、生きていくとだんだん溜っていくもの。ユボンとソンファはパンソリを唄う。
唄とともに流れゆく放浪人生。
積もり積もりしこの恨をいかに晴らさん。


薬売りの客寄せにソンファが唄っていると、楽団がやってきて唄はトランペットの音にかき消されてしまう。せっかく集まった客はみんな楽団について行ってしまう。

唄い手は売春婦より稼げないとは本当だ。


貧しい生活もパンソリへのエネルギーになるんだと思った。でも、トンホはとうとうユボンとけんかしてしまう。

毎日おかゆじゃ声も出ないよ。
お前に何が分かるんだ。
姉さん。唄では食っていけないよ。
病気になる前にやめた方がいい。

食うためだけに唄うってのか?
一度唄の世界をものにしたら
金や名誉なんか欲しくなくなるんだ。


トンホが出て行ってしまってから、ソンファは唄うのを止めてしまった。ユボンは、ソンファをまた唄わせるために、ソンファに薬を飲ませて失明させてしまう。

いくら血が繋がっていないとはいえ、それはひどいと思った。でも、そこまでしないとパンソリは究められないものなのか?


ユボンはソンファに言う。
お前は肉親を失った上に光まで失った。
人一倍恨が鬱積しているはずだがなぜ声に出ない?


ユボンは体をこわし、亡くなってしまう。ソンファに残した言葉は、
情念(ハン)に埋もれずそれを越える声を出せ。

それからソンファはあちこちを流れて生きてきた。


トンホはソンファを探し回り、ついに姉弟は再会する。ソンファが唄い、それに合わせてトンホが太鼓を敲くシーンが圧巻。ソンファからは芸を身につけた誇り、すごみを感じた。


唄が太鼓に重なった時
弟だとわかりました。
父の太鼓にそっくりでした。

道理で違うと思った。
しかし、あれほど待っていたのに
なぜ黙って別れたんだ?

過去(ハン)に触れたくなかったから。

過去(ハン)があまりに重すぎて
晴らせずにあっけなく別れたと?

私たちは昨日、恨(ハン)を越えました。
どうやって?
私の唄と弟の太鼓で
それでいつもと違っていたのか。


字幕では、同じハンでもその時の意味に合わせた漢字を使い分けているのがさすが。

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コメント


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深い映画でしたね。

韓国映画のなかで一番心に残る映画です。

あいり | URL | 2007年02月24日(Sat)21:56 [EDIT]


そうですね。

これか『八月のクリスマス』のどっちかが
初めて見た韓国映画です。

にこ | URL | 2007年02月24日(Sat)23:00 [EDIT]


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風の丘を越えて~西便制~

監督 イム・グォンテク出演 キム・ミョンゴン(ユボン) オ・ジョンヘ(ソンファ)キム・ギュチョル(

あいりのCinema cafe 2007年02月24日(Sat) 22:00