| 2000年 | 韓国映画 |
| 監 督 | イ・ヒョンスン |
| 出 演 | イ・ジョンジェ、チョン・ジヒョン |
| あらすじ | イルマーレ(海という意味)と名付けられた家から街に引っ越すウンジュ(チョン・ジヒョン)は、新たに引っ越してくる人にしたためた手紙を入口にある郵便受けに入れる。しかし、その手紙は時間をさかのぼり、2年前にその海辺の家に最初に住んでいた青年ソンヒョン(イ・ジョンジュ)のもとへと届いてしまう。この奇妙な現象を最初は信じない彼らだったが、幾度か手紙を交わすうちに、時を超えて語り合っていることを納得する。 |
| 感 想 |
イルマーレとリメンバー・ミーは、ちょうど同じ時期に劇場公開されて、両方は見れなかったのでリメンバー・ミーを劇場で見た。イルマーレはレンタルで見た。 ヒロインのウンジュが郵便受けに入れた手紙。 楽しいクリスマスと新年を。 私はあなたの前の住人です。 実はお願いがあります。 大事な連絡が来るはず。 私への連絡は新しい住所に送って下さい。 その手紙はなぜかソンヒョンのところに届いた。不思議な郵便受けでの二人のやり取りが始まった。 ヒロインが素朴でいい。白い服、白い砂浜、なめらかにゆれている海、窓ガラスを伝って流れる雨、うす水色の空。映像がピュアで美しい。 ウンジュはニューヨークに留学した彼からの連絡を待っていた。ソンヒョンは7歳の時に父親から捨てられた。二人とも会いたい人は遠くにいた。お互いに相手の人が「会いたい人に会えるように」、と何とか力になろうとするのがいい。 ウンジュとソンヒョンはだんだんうち解けて、2000年3月11日に会うことを約束する。 私は一週間待てばいいけど あなたは2年後だから。 最後まで目が離せなかった。 ここまでが前にレンタルで見た時に書いた感想。ハリウッドでリメイクされたので久しぶりに借りて見たら、すっかり忘れてた。(汗) 人間みたいに寝る犬、コーラがかわいい。ヘアバンドも録音機も、スパゲッティーを壁に投げつけるシーンも忘れてた。耳あてのシーンなんてすごく印象的なのに、覚えてなかった。カラマツの道を歩くシーンがすごくきれい。 7歳の時にお父さんに捨てられたソンヒョン。 僕の会いたい人はいつも見えないところにいた。 だからなおさら恋しかったのかもしれない。 ウンジュは、ニューヨークに留学した彼のことがまだ忘れられない。 辛いのは 愛が終わらずに ずっと続いていること。 失恋した後も。 誰かを愛して その愛を失った人は 何も失わない人より美しい。 元気を出して。 ウンジュとソンヒョンは2000年3月11日に会う約束をしたのに。 だいぶ待ったわ。 2年も先の約束だから 心配だったけど 来ると信じてた。 私の会いたい人達は みんな遠くにいる。 最後どうなったかもすっかり忘れてた。(汗) 彼が私から離れないようにして。 こんなこと頼んでごめんなさい。 ごめんなさい。 ここのチョン・ジヒョン、うまいなあ。 そして、 ソンヒョンさん、そこに行かないで。 ああ、何て残酷な。 と思ったら、 どなた? これから僕がする話、信じてくれる? |
| 2001年 | 韓国映画 |
| 監 督 | オ・ギファン |
| 出 演 | イ・ヨンエ、イ・ジョンジェ、クォン・ヘヒョ、イ・ムヒョン、コン・ヒョンジン 、キム・スロ、キム・サンジン |
| あらすじ | 才能はあるのに、なかなか芽の出ないコメディアンのヨンギ(イ・ジョンジェ)。そんな彼を愛し、デビューを信じている妻ジョンヨン(イ・ヨンエ)。小さな子供服専門店を経営し、生活を支えるジョンヨンにとって、だらしない生活に甘んじるヨンギが情けなく、二人の間には口喧嘩が絶えない。ある日、ヨンギはジョンヨンが病気で「生きているのが奇跡」という状態だと知る。ジョンヨンはそのことを隠していた。ヨンギも知らないふりをして、お互いに嘘を付き続ける。ヨンギはテレビ「お笑い王」トーナメント戦へ出場することになり、どんどん勝ち抜いていく。 |
| 感 想 |
香港映画につきせぬ想いというのがある。女性が白血病になってしまうというお決まりの恋愛映画なのに、何度見ても感動してしまう。それはアニタ・ユンとラウ・チンワンの演技が素晴らしいから。ラスト・プレゼントもそんな映画。 ヒロインのジョンヨンを演じたのが、イ・ヨンエ。韓国ではCMの女王で「酸素のような女性」と言われていた。JSAでは、事件の真相を調査するスイス将校の役。来日してテレビのインタビューに答えているのを見たら、JSAのいかにもエリートという感じとは全然違って柔らかい人だと思った。春の日は過ぎゆくでも、柔らかい感じだった。 それが、このラスト・プレゼントでは全然違った。本当は病気で命は残りわずかなのに、そのことを隠して頼りない夫を怒鳴りつけて励ます。 何のつもり。別れた方がましだわ。 いいかげんにしてよ。まだそんな仕事やってるの。 見た目は全然強く見えない女性なのに、痛みをこらえて意地を張り続ける姿に感動です。それも全ては夫のため。 人に笑いを届けるのが夫の仕事なんです。 夫のヨンギは、妻の病気を知っているのに知らないふりをして嘘を付き続ける。 お帰りも言えないのか。女房がこれじゃ成功するわけがない。 ヨンギを演じたイ・ジョンジェ。純愛譜とイルマーレでは心に少し傷を負った役だった。こんなにコメディアンの演技がうまいとは驚いた。「お笑い王」トーナメントを勝ち進んでいく姿は感動。 ネタバレになるので書かなかった場面がたくさん。お決まりのストーリーなのに、分かっていても感動してしまうのは、たくさんの仕掛けがあって丁寧に作られているから。 私が一番印象に残ったのは、ジョンヨンのこのせりふ。 あの人、すごく優しいの。 |
| 2001年 | 韓国映画 |
| 監 督 | ペ・チャンホ |
| 出 演 | イ・ジョンジェ、イ・ミヨン、アン・ソンギ、チョン・ジノ |
| あらすじ | オ刑事(イ・ジョンジェ)は、殺人事件を捜査している。その背景には、半世紀前の朝鮮戦争で引き裂かれたソク(アン・ソンギ)とジヘ(イ・ミヨン)の愛があった。 |
| 感 想 |
オ刑事を演じたイ・ジョンジェが、クールで格好いい。 だから言ったろ、後悔するって。 オ刑事は、ダルス殺人事件を捜査していて、一冊の古い日記を見つける。 私が恋い慕うあなたは 日陰に隠れた黒水仙 ソクは小作人の息子で、地主の娘ジヘに憧れていた。ジヘが熱病にかかった時、ソクは必死に夜道を走って医者を呼びに行った。ソクはその時初めて生きる希望を見出した。 ジヘは、女スパイになった。戦争捕虜収容所から捕虜を逃走させるのが使命だった。ジヘを演じたイ・ミヨンは、古風な女闘士がはまっていた。 ジヘとソクは一緒に逃げ、逃走した捕虜たちと校舎の床下に隠れる。 いつも一緒にいると約束して。 でも、ジヘとソクは離れ離れになってしまう。その時、ジヘはソクに指輪を渡して、言う。 もう一度会えたらあなたが 私の指にはめて ジヘを助けるために銃撃の雨の中を走るソク。ソクを演じたアン・ソンギが格好良すぎる。 ソクはジヘを助けるために50年も独房の中に入っていた。 愛する人の顔を彫ると 悲しみの顔になり 悲しみの顔を彫ると それは愛する人の顔になる。 ジヘはソクを助けるために、その運命を受け入れた。ソクともう一度会うことだけが唯一の希望だった。 ここからネタバレです。 ラストはあまりにもショックだった。せっかく50年振りに再会したのに。生きているジヘの指に指輪をはめさせてあげたかった。ソクの最後の台詞は重たくて、他の人たちを圧倒していた。これはほとんどアン・ソンギのための映画だった。 ちらしや公式サイトのSTORYに載っていた、 『黒水仙』の背景にあるもの―戦争の爪痕 を読んで、さらに衝撃を受けた。50年も独房に入ってただなんて、と最初少し思っていたけれど、それは大げさな表現ではなかった。朝鮮戦争の影響で離れ離れになって、それから会えずにいる家族たち。二重スパイよりも良く出来ていたと思う。 |
| 2005年 | 韓国映画 |
| 監 督 | クァク・キョンテク |
| 出 演 | チャン・ドンゴン、イ・ミヨン、イ・ジョンジェ |
| あらすじ | 民間貨物船が海賊に襲われ、米軍が極秘に作っていた兵器を奪われる。カン・ゼジョン(イ・ジョンジェ)が極秘に事件の調査に当たる。海賊のリーダーは、シン(チャン・ドンゴン)。シンの一族は、20年前に北朝鮮から脱北したものの韓国から受け入れを拒否された。シンと姉のミョンジュ(イ・ミヨン)は奇跡的に助かったが、離れ離れになってしまった。 |
| 感 想 |
シュリ、JSA、二重スパイ、黒水仙。そして、タイフーン。イ・ジョンジェとイ・ミヨンが出てるから、やっぱり黒水仙を思い出してしまう。イ・ジョンジェは、黒水仙ではラスト・プレゼントの時と全然違ってかっこ良かった。今回はもっとクールでかっこ良かった。白い軍服が似合いすぎ。 カン・セジョン(・ジョンジェ)は、韓国を守るために海賊のシン(チャン・ドンゴン)と戦う。 シンは脱北者だった。韓国に見捨てられたことをずっと恨み続けた人生。 南朝鮮の奴ら、皆殺しにしてやる。 チャン・ドンゴンからは、シュリのチェ・ミンシクと同じように恨がすごく伝わってきた。 シンと姉のミョンジュ(イ・ミヨン)は離れ離れになってしまった。イ・ミヨンは黒水仙に続いて悲劇のヒロイン。シンと別れてからミョンジュはどうやって生きてきたんだろうと考えると、胸が痛くなる。カン・ゼジョンがロシアのウスリスクでミョンジュを見つけた時には、もう長くは生きられない状態だった。 シンとミョンジュは20年ぶりに再会。ところが、シンはまた韓国から裏切られてしまうのが辛すぎる。 最後はシュリにも負けないすごい衝撃。でも、ユリョンもそうだったけど韓国映画は時々ちょっとやり過ぎに感じてしまう。ストーリーはシュリよりもちょっと複雑だからついて行くのが難しかった。 ここからネタバレ カン・セジョンはシンに言う。 生き残って話をしてくれ。 何を? 何を話せというんだ。 一体。 誰に話せばいいんだ。 カン・セジョンとシンは同じ民族なのに、何でこんなことになってしまったのかと考えると、辛すぎる。 シンの最後のせりふ。 俺たち。 生まれ変わったら。 「友達になろう」と言いたかったんだと思った。シンは青いボタンを押さなかった。風船には時限爆弾は仕掛けられてなかった。 雑誌のMovie Gong Vol.41の17ページに載っていたチャン・ドンゴンのインタビュー。 私は、脱北の経験がなく、キャラクターに感情移入することは簡単ではなかったので、脱北者から実際に話を聞きました。それがリアルな演技に役立ったと思います。彼らは映画のシナリオを読んで涙を流したそうです。 |
| 2003年 | 韓国映画 |
| 監 督 | クァク・キョンテク |
| 出 演 | チョン・ウソン、オム・ジウォン、キム・ガプス、キム・テウク |
| あらすじ | トンケ(チョン・ウソン)は、韓国の地方都市に住む決してスマートではない青年。高校を中退してから、人生に何の目的も持たず孤独に生きている。 (ちらしより) |
| 感 想 |
こんなチョン・ウソン、初めて見た! チャ・テヒョンの背を高くして強暴にした感じ? 劇場で予告編を見た時は普通のラブストーリーみたいだったからパスしてしまった。レンタルで見たら予想と全然違う! PA PA PA PA Puffyみたいに脱力した笑いの連続(爆) DVDの特典映像に日本と韓国の予告編が収録されてるけど、韓国の予告編のほうがずっと面白い! トンケ(チョン・ウソン)は、犬を飼うことに。名前をトンケと付けた。(紛らわしい) いつも一緒。 誰かにトンケと呼ばれると一緒に振り向いた。 それなのに、ジンムクはひどい! (笑) 韓国ではほえる犬は噛まないみたいなことが本当にあるのかな? トンケはショックで高校を中退。テットクたちがいるMJKに加入。MJKって何だろうと思ったら、高校中退者の会だった。ブルース・リーが好きなセッパリとのカンフー対決シーンがおもしろすぎ〜。 トンケのお父さんは警察官。スリの常習犯の少女、ジョンエ(オム・ジウォン)を娘として引き取った。 妹だと思って面倒を見てやれ。 ジョンエの夢は、ソウルのロデオ通りにコーヒーショップを開くこと。 あんたの夢は? 分からない。考えたことない。 トンケとジョンエは初めはぎこちなかったけど、バイクの二人乗りで急接近。 先のことをあまり考えてないトンケのことをお父さんはすごく心配。 馬鹿息子、矢の如し でも、そんなトンケが、土地を騙し取られたテットクの親父のために大奮闘。 どうしても行くの? 行く。 今度こそはっきりさせてやる。 何を見せるの? 俺を。 誰に? お父さんに? 全員に。 自分がかっこいいと思ってるの? トンケのお母さんは、トンケを産んでから寝たきりになって亡くなってしまった。トンケはお父さんとケンカしてから「自分は何で生きてるんだろう?」と悩んでいた。でも、お父さんは言ってくれた。 子供を産んだら、お母さんの命が危ない。 俺はお前を選んだ。 ここまではおもしろかったんだけど、 最後のトンケとジンムクの決闘シーンが長すぎて、引いてしまった。 同じ監督の、この間見たタイフーンも、最後がちょっとやり過ぎに感じて惜しかった。 |
| 2005年 | 韓国映画 |
| 監 督 | クォン・ジョングァン |
| 出 演 | チョン・ウソン、イム・スジョン、チャ・テヒョン、イ・ギウ、シン・ミナ、ヨム・ジョンア、ソン・テヨン、ヨ・ジング |
| 感 想 |
韓国映画の泣かせるパターンは、もう一通り見てしまったのかな? でも、おもしろかった。 1.消防士ジヌ(チョン・ウソン)と手話通訳アナウンサースジョン(イム・スジョン) ジヌはスジョンになかなかプロポーズできない。指輪を用意したのに消防署で落としてしまった。 ジヌ、スジョンとスジョンの妹スウン(シン・ミナ)の掛け合いがおもしろかった。スウンは耳が聞こえないので、スジョンとスウンは手話で話す。ジヌも手話を覚えようとしてるけど、ちょっと怪しい。(笑) スジョンは、ジヌが火事の現場に出動するたびに心配。 僕は大丈夫。怪我してない。 私はズタズタ。 もう耐えられない。 ずっと部屋に引きこもってるスジョンに対してスウンは、 お姉ちゃんは「愛してる」と言えるじゃない。 私とは違うわ。 このせりふはずしんときた。 やっとジヌはスジョンにプロポーズ出来そうだったのに、何て残酷な別れかた。あまりにもショックで、スジョンは涙も出ない。 ビデオのシーンはちょっと引っ掛かりつつ。 プロポーズを望んだのは彼のため。 プロポーズを望んだことが今では悔やまれるわ。 2.定職に就かずにフラフラしているハソク(チャ・テヒョン)とスーパーのレジ係のスッキョン(ソン・テヨン) ハソクもスッキョンも3年間変わらず同じ生活を続けている。これからも変わりそうにないと思ったスッキョンは、ハソクに別れ話を切り出す。 頑張るからチャンスをくれよ。 3年間見守ってきたわ。 ハソクは偶然出会った女性に頼まれて、電話で男に別れを告げた。そして、ハソクは「別れの代行」という仕事を始めた。 別れを告げるのは大変。だから、「別れの代行」は仕事になるのか。でも、大変だ〜。チャ・テヒョンは殴られる役が多いなあ〜。(笑) スッキョンさんに新しい彼が出来たそうです。 このシーンはすごく切なかった。でも、これは嘘だったんじゃないかな? (違うかな?) スッキョンは雨の中一人で傘を差して立ってる。まだ彼はいないように見えた。 3.遊園地で着ぐるみを着てアルバイトをしているスウン(シン・ミナ)と、そこによく絵を描きに来るサンギュ(イ・ギウ) スウンはサンギュが落としていった絵を拾い、それがきっかけでサンギュと知り合う。 暑くない? 僕なら脱ぐけど。 スウンとサンギュは何度か会うけど、スウンはいつも着ぐるみを着たまま。話すことが出来ないスウンのモノローグがおもしろい。 サンギュが留学すると知り、スウンは素顔を見せて描いてもらう決心をする。 どんな姿なのか気になってました。 なぜ黙ってるんですか? ずっと僕だけ話してますよね。 ごめん。知らなくて。 (何であやまるの?) (何も悪くないのに) 何も始まらないまま別れてしまった。スウンはメイクを落とした素顔をサンギュに見せただけでも満足だったと思う。 4.病気になった母親、ジュヨン(ヨム・ジョンア)とその息子、フィチャン(ヨ・ジング) フィチャンはグレてる。絵日記にはジュヨンへの不満をいっぱい書いてる。 ジュヨンはフィチャンを車で送っていて事故を起こしてしまった。入院したら病気が見つかった。 ジュヨンは、フィチャンと約束する。 ママに毎日日記を見せて。 フィチャンが書く日記がおもしろい。ジュヨンは、入院したおかげでフィチャンといろいろ話が出来るようになった。 フィチャンは、ジュヨンの書いてた育児日記を偶然見つける。これが見事な伏線になっていた。 フィチャンが病気になった時、ジュヨンは代わってあげたいと思った。それを読んだフィチャンは、 僕が代わりに病気になってあげる。 今度そんなこと言ったら親子の縁を切るわ。 ジュヨンがもう死にそうな時、フィチャンは病院の外で泣くのがいじらしい。 この話が一番印象に残ったかな。 |
| 2006年 | 韓国映画 |
| 監 督 | アンドリュー・ラウ |
| 出 演 | チョン・ジヒョン、チョン・ウソン、イ・ソンジェ |
| あらすじ | ヘヨン(チョン・ジヒョン)は、デイジーの花を贈り続けてくれる男性に恋をしていた。街で出会ったジョンウ(イ・ソンジェ)がその運命の人だと思っていた。実は、殺し屋のパクウィ(チョン・ウソン)だったことをヘヨンは知らない。 |
| 感 想 |
ラストはドラマのサンドゥ、学校へ行こうに負けないくらい衝撃だったけど、ストーリーはあまり意外性がないのが惜しい。デイジーのお花畑は脚本担当のクァク・ジェヨンらしくて、ラストは監督のアンドリュー・ラウらしいんだけど、両方合わさったら中途半端になったのかな? 猟奇的じゃないチョン・ジヒョンは良かった。 お前の雰囲気は骨董品のようだ。 男が寄り付かない。 画学生のヘヨン(チョン・ジヒョン)は、週末になると街角の画家になる。そこで、実はインターポールの刑事で張り込みをしていたジョンウ(イ・ソンジェ)と知り合う。ヘヨンがジョンウの似顔絵を描いてる途中で、ジョンウは「もう帰る」と言う。 明日もまたここに来ますか? 明日続きを描いて下さい。 イ・ソンジェは、ヘヨンを優しく見守る大人な感じが良かった。 ヘヨンには過去の想い出があった。 誰かが私のために橋を作ってくれた。 その男はデイジーの鉢植えを毎日届けてくれる。ヘヨンは、その男がジョンウじゃないかと思った。ジョンウは仕事のためにヘヨンに近づいたのに、いつの間にかヘヨンを好きになった。でも、デイジーを届けているのは自分だと嘘はつけない。ここまではクァク・ジェヨンらしいんだけど。 いきなりインファナル・アフェアのアンドリュー・ラウの世界に。ジョンウはヘヨンを事件に巻き込んでしまった。ヘヨンは撃たれて、声が出なくなってしまう。そこからのチョン・ジヒョンの演技は見事だったと思う。 やっとチョン・ウソンが登場。 丸太橋から川に落ちてしまったヘヨンのために橋を作ったのは殺し屋のパクウィ(チョン・ウソン)だった。 彼女と出会ったのは初めて人を殺した日。 まるで子供のように僕は彼女を喜ばせたいと思った。 パクウィは、自分がヘヨンの運命の人だとは言えない。パクウィはいつもヘヨンを遠くから見守ってるのが切ない。 せっかくジョンウと再会したヘヨン。でも、ヘヨンは声が出ないから、うまく気持ちを伝えられないままジョンウは帰ってしまうのが可哀想過ぎる。そして、実は運命の人がパクウィだったと分かってからのラストがすごかった。 ごめんね。あなたに気が付かなくて。 あなたをずっと待ってたの。 やっとあなたに出会えたのに 一緒にいられないのね。 「未来は変えられる」というのがすごい皮肉で、インファナル・アフェアのアンドリュー・ラウらしい。でも、何か乗り切れなくて惜しい。 劇場の通路にデイジーの鉢植えが置かれていて、帰りは切なかった。 |
| 2004年 | 韓国映画 |
| 監 督 | クァク・ジェヨン |
| 出 演 | チョン・ジヒョン、チャン・ヒョク |
| あらすじ | ヨ・ギョンジュン巡査(チョン・ジヒョン)は、ひったくり犯と間違えて高校教師のコ・ミョンウ(チャン・ヒョク)を誤認逮捕してしまった。 |
| 感 想 |
この映画は映画生活のサイトで評価がすごく分かれてたので怖くて見にいけなかった。やっとレンタルで見た。 二人の出会いからおもしろすぎ〜。猟奇的な彼女と同じようなキャラのヨ・ギョンジュン巡査。コ・ミョンウはひったくり犯じゃなかった。(爆) おい! 待てよ。 "ごめん"と謝れ。 私の辞書に"ごめん"はない。 ヨ巡査は正義感が強くて、どんな相手にも全然ひるまないで向かっていく。ミョンウと一緒に青少年の非行補導をしていて麻薬ディーラーを見かける。ミョンウと手錠でつながりながら麻薬ディーラーを追いかけるシーンがすごい! 僕はハシゴか? ヨ巡査は時々無謀な行動をするので、ミョンウはそんな彼女のことが心配。彼女が犯人を追ってることを知り、ミョンウも一緒に犯人を追う。(ありえない!) ヨ巡査とミョンウは一緒に旅行に行く。 こうすると飛んでるみたいだ。 僕 前世は風だったと思う。 僕がいない時に吹く風は僕だと思って。 ここから少しネタバレです。 ミョンウが死んでから、ヨ巡査はさらに無謀に犯人に向かっていく。ミョンウの後を追いたかったようにも見えた。 ミョンウが亡くなって49日目。ミョンウが永遠に去る日。風が吹いて、ヨ巡査の部屋にあるたくさんのかざぐるまがくるくる回る。ミョンウとの想い出の本のページがぱらぱらめくれる。 やっぱり伏線の張り方が見事だと思った。 ごめん。 そう呼ぶなよ。 僕の名はミョンウ。 最後にチャ・テヒョンが登場。(笑) やっぱりそうつながったか。 |
| 2003年 | 韓国映画 |
| 監 督 | クァク・ジェヨン |
| 出 演 | ソン・イェジン、チョ・スンウ、チョ・インソン、イ・ギウ |
| あらすじ |
ジヘ(ソン・イェジン)は、古い木箱に入った手紙と日記を見つける。そこには、母・ジュヒ(ソン・イェジン二役)と父の親友ジュナ(チョ・スンウ)との初恋が綴られていた。母には親の決めた婚約者テス(イ・ギウ)がいた。 ジヘは、親友のスギョンに頼まれてサンミン先輩(チョ・インソン)へのメールを代筆している。ジヘもサンミン先輩に密かな恋心を抱いていた。 |
| 感 想 |
猟奇的な彼女のクァク・ジェヨン監督の作品。やっぱり笑うシーンがいっぱい。 ジヘと、その母・ジュヒの二役を演じたソン・イェジンが素晴らしい。 ジヘの母・ジュヒは、国会議員の娘。偶然知り合った(そのきっかけがフンころがし(笑))ジュナとお化け屋敷に行く。お化けならぬ浮浪者の姿を見て一緒に大声で叫ぶシーンが印象的。二人はせっかく親しくなったのに、身分が違うので引き裂かれてしまう。ジュヒには婚約者のテスがいた。テスはジュヒのことをそんなに好きではなかったので、ラブレターの代筆を親友のジュナに頼む。 ジヘは親友のスギョンに頼まれてサンミン先輩へのメールを代筆している。ジヘも実はサンミン先輩のことが好き。 ジュヒもジヘも、なかなか叶わない恋にじっと我慢している。その演技が見事で、アン・リー監督の映画いつか晴れた日にを思い出した。 韓国映画らしく小道具の使い方がやっぱりうまいと思った。 何度もある雨のシーン。そこで登場する傘。 これ 本当に特別な傘なのね。 ジュナがジュヒのために蛍を捕まえるシーンがすごくきれい。 あの蛍 今も生きているわ。 そして、一番重要なのがペンダント。 これを返したくて命をかけて守ったんだ。 何といってもラストが素晴らしい! なかなか手に入れられないからこそ、手に入った時の喜びも大きい。 |
| 2001年 | 韓国映画 |
| 監 督 | クァク・ジェヨン |
| 出 演 | チョン・ジヒョン、チャ・テヒョン、キム・インムン、ソン・オクスク、ヤン・グムソク、ハン・ジンヒ、ヒョン・スキ、キム・イル |
| あらすじ | 大学生のキョヌ(チャ・テヒョン)は、ある晩、地下鉄の中でベロベロに酔っ払った超美人な“彼女”(チョン・ジヒョン)と出会う。キョヌは彼氏と間違われてしまい、それ以来“彼女”の起こしたいろいろな事件の後始末をするはめになってしまう。 |
| 感 想 |
第十三回ゆうばり国際映画祭2002のヤング・ファンタスティック部門でグランプリを受賞した作品。公開されるのをずっと楽しみにしていた。 予告編を見たら、何てすごい彼女! 男を殴ったり、川に突き落としたり、すごい! 口癖は、「ぶっ殺されたい?」。 ニュースステーションに主演女優のチョン・ジヒョンが出ているのを見たら、何と「イルマーレ」で静かな女性を演じていた女優さんだった。すごい変身ぶりに驚いた。 キョヌは、電車の中で酔っぱらっているすごい美人の“彼女”に目を遣る。“彼女”は好みのタイプだけれど、酔っぱらいは嫌い。“彼女”は、「年寄りに席を譲りな」と言い、座っていた若者を殴って立たせる。すごい正義感。その後、“彼女”は急に気持ち悪くなって…。 キョヌは彼氏と間違われてしまい、その後始末をすることになってしまう。 いくらカワイくても、ここまでスゴイとついていけません。 もう最初っから劇場のみんなで笑いっぱなし。こんなに“彼女”がぶっとんでいるとは思わなかった。この映画での「猟奇」とは、本来の意味とはちょっと違って、「他とはちょっと変わってイケてる」という意味。まさに“彼女”にぴったり。 その後も、“彼女”はキョヌをいろいろ振り回し続ける。ずっと笑いっぱなし。キョヌはそんな“彼女”にだんだん惹かれていく。でも、実は“彼女”にはある隠された秘密があった。 キョヌと“彼女”は小さな山に登る。“彼女”は言う。 向こうに峰が見えるでしょう。ここから大きな声で叫んだら、向こうの峰まで聞こえるかしら。 そして、キョヌを向こうの峰まで行かせる。(笑)。キョヌは向こうの峰に着いて、大きく手を振る。“彼女”がキョヌに向かって大きな声で叫んだせりふは、ずしんと重かった。 最後は、……。 |
| 2002年 | フランス映画 |
| 監 督 | ダイ・シージェ |
| 出 演 | ジョウ・シュン、チュン・コン、リィウ・イエ、ワン・シュアンバオ、ワン・ホンウェイ、シャオ・ション、タン・ヅォツイ |
| あらすじ | 1971年、中国。文化大革命の下放政策で、マーとルオは再教育のため山奥深くに送り込まれる。そこで2人は美しいお針子の娘に出会う。 |
| 感 想 |
山の景色が美しい!! 最初の方で2人が登っていく石段がすごい迫力。 下放政策は悪いことだけではなかったんだと思った。(雑誌に載ってた監督のインタビューを読んだら、それは甘い見方だった。(汗)) マーは、村人達の前でヴァイオリンを弾く。モーツアルトのソナタが美しい。 マーとルオの2人は、お針子の娘に本を読み聞かせることで無知から救おうとする。お針子の娘のおじいさんのせりふが印象的。 一冊の本が運命を変えてしまうこともある。 お針子の娘が特に好きだった本の作者が、バルザック。私はまだ読んだことがないので、この映画の本当のおもしろさを分かってないように思えて残念。 お針子の娘がバルザックから学んだことは、 女性の美しさこそ最高の宝だ。 |
| 1996年 | 香港映画 |
| 監 督 | ピーター・チャン |
| 出 演 | レオン・ライ、マギー・チャン、クリスティー・ユン、エリック・ツァン、クリストファー・ドイル |
| あらすじ | 1986年、天津から香港へやってきたシウクワン(レオン・ライ)は、生まれて初めて入ったマクドナルドで、店員のレイキウ(マギー・チャン)と知り合う。シウクワンは広東語がわからずに困っていて、レイキウにその後いろいろ助けてもらう。 |
| 感 想 |
マギー・チャン大好き。私が香港映画を好きになったきっかけがマギー・チャン。「ポリスストーリー」では、ジャッキー・チェンの顔にケーキをぶつけたりするおバカで元気な娘の役。「宋家の三姉妹」では、革命に命を賭ける主役の宋慶齢。本当にどんな役でも出来るなんてすごい。「ラヴソング」でも、いろいろなマギー・チャンが見られる。 マクドナルドに英会話スクールに花屋、ビデオ屋といくつものバイトをかけもちしてお金を稼ぐレイキウ(マギー・チャン)。大陸から来て、広東語が分からなくて困っていたシウクワン(レオン・ライ)に、いろいろ手助けをしている姿は姉御肌。でも、お金を稼ぐのに忙しくて、友達はいなかった。 2人でテレサテンのテープを売ろうとするが、全然売れない。 「テレサ好きだと言うと大陸の出身だとばれる。だから買わないんだよ」 シウクワンは大陸に婚約者のシャオティン(クリスティー・ユン)を残していたので、2人はただの友達のはずが…。 「ゆうべは雨と風が強かったわ。さびしい2人がなぐさめあっただけ」 株に失敗してマッサージの仕事に変わるレイキウ。そこでヤクザのパウ(エリック・ツァン)に出会う。 「大した女だ。オレが恐くないのか」 「恐いのはねずみだけ」 マッサージの仕事をしているときは無表情。 「なぜ笑わない。機嫌が悪いのか?」 「チップをくれたら笑う」 シウクワンとシャオティンの結婚式でのレイキウの笑顔が素晴らしかったです。 「おめでとう」 「ありがとう。来ないかと」 「どうして。素敵よ。夢がかなったのね」 他にもたくさん印象的なシーンがあった。そして、マギー・チャンの演技は自然で、表情も次々に変わっていく。例えば、シウクワンと気持ちがすれ違ってしまうシーンでは、まずシウクワンのしたことに対して唖然とした表情。それが怒りに変わって、次は、「明日どうなるかわからないと思うと不安」という表情になる。 レオン・ライもうまかった。真面目で素朴で広東語が分からなくて戸惑っているという演技がすごく自然。それもそのはず、レオン・ライ自身も同じように、香港に出てきた時に広東語がわからなくて大変だったそうです。 映画の中で次々に流れるテレサテンの曲がまたいい。 |
| 1998年 | 香港映画 |
| 監 督 | ハイ・チョンマン |
| 出 演 | 金城武、ケリー・チャン、アーロン・クォック、レスリー・チャン、アニタ・ユン |
| あらすじ | ピアノの調律師ガーフ(金城武)のアパートに、自称・小説家モッヤン(アーロン・クォック)が転がり込み、共同生活を始めることになった。ある日、階上に引っ越してきたマンイー(ケリー・チャン)に、ガーフは一目惚れをしてしまう。しかし彼女はモッヤンに心ひかれ、やがてふたりは急接近、モッヤンは彼女の部屋へ移っていく。ガーフはモッヤンの残していった原稿用紙に文章を綴った。彼の言葉にできなかった気持ちが、切ない恋愛小説を作り始めた…。 (ビデオのパッケージに書かれていたあらすじ) |
| 感 想 |
金城武は、恋する惑星や天使の涙よりもこういう内気な役のほうがいいと思う。「愛してるけど、相手には言わない」という役がぴったりはまってた。 アーロン・クォックは香港四大天王の一人なのに出演している映画はあまりレンタルに置いてなくて残念。風雲でもモテる役だった。 モッヤン(アーロン・クォック)は、定職に就かずに荷物は段ボール箱一つ。ガーフー(金城武)の部屋に居候。上の階にモク・マンイー(ケリー・チャン)が引っ越して来た。ガーフーはマンイーに一目惚れしたけど、言えない。マンイーは、朝早くからピアノでアンナ・マデリーナを弾いてる。 バッハが作曲したアンナ・マデリーナは、接続やドラマ不機嫌なジーンで使われていたラバーズ・コンチェルトの元の曲だった! マンイーが弾くピアノは下手すぎ〜。 「子どもの頃ちょっとかじったピアノを、今回の撮影のために再び練習。『アンナ・マデリーナ』は前にも弾いたことがあったし弾きやすい曲なので、かなり上手くなったんです。それなのに、本番ではわざと下手に弾かなくちゃならなくて。初めからそうと知ってたら、あんなに練習しなかったのに、なんて思って」 (Movie Gong Vol.6 p12) モッヤンはマンイーの部屋に怒鳴り込む。(笑) うるせえぞ! 頭がどうにかなる。 まだ寝てる時間だ。 それに下手すぎる。 モッヤンとマンイーは、けんかばかりしておもしろい。 最初から二人は激しく衝突し合った。 だが、 君が噛み 彼女が噛み いつしかお互いに… マンイーを演じたケリー・チャンは、世界の涯てにの時と違ってすごく楽しそう。ブレイキング・ニュースと同じで気の強い役。 ペンキ塗りがお上手ね。 あんな女の挑発に乗りたくない。 遊園地でモッヤン、マンイー、ガーフーが遊ぶのがすごく楽しそう。マンションに帰って来て、モッヤンはマンイーの部屋に行ってしまう。それをガーフーは黙って見送るのが切ない。 マンイーは最初からモッヤンが好きだった。 人生で一番大胆なことをしたわ。 私ってね、嫌いと言ってもすぐ好きになるの。 彼にフラれる前にフッたの。 結果は同じだ。 初めて彼を見た時から分かってたの。 なのに馬鹿ね。 後半は、ガーフーが書いた小説、『×と○の物語』。マンイーに「愛してる」と言えなかったガーフーの想いが込められている。内輪ネタとか出てきて、香港映画らしくて楽しい。(笑) 孤児院で育った×(ケリー・チャン)と○(金城武)は、幽霊屋敷に宝探しに行く。金を見つけたけど、幽霊に言われる。 金をやる代わりに頼みを聞いてくれ。 大した頼みじゃない。 オルゴールを持て。 「モク・マンイー愛してる」と彼女に伝えろ。 裏切るなよ。 モク・マンイーを探してちょっとドタバタするのがおもしろい。 やっと見つけたモク・マンイーは、もう亡くなっていた。二つ並んだオルゴールが印象的。 モク・マンイー愛してる。 前から分かってたわ。 モク・マンイーのいる人、いない人。 それは人それぞれだ。 ガーフーの書いた小説を読まされる、編集者のアニタ・ユンとレスリー・チャン。二人の関係も訳ありみたいだけど、あまり語られない。ディケンズの『二都物語』を読んだら分かるかな? 大作家先生になった(笑)ガーフーと、モッヤンは再会。 どうして彼女に告白しなかった? 仕方ないさ。 好きなのに言わないのは馬鹿げてる。 生き方が違うんだ。 それじゃあお前はそう生きればいい。 お互い道が見つかった。 |
| 1996年 | 香港映画 |
| 監 督 | リー・チーガイ |
| 出 演 | 金城武、ケリー・チャン、マイケル・ウォン、チャン・シウチョン、フォン・ピン |
| あらすじ | 白血病のラム(ケリー・チャン)は、偶然出会った探し物のプロ、ナーハオチュン(金城武)と共にスコットランド出身の船員テッド(マイケル・ウォン)を捜している。やっと見つけたテッドは、故郷のスコットランドの島に帰るところだった。 |
| 感 想 |
これは香港映画にはまるきっかけになった映画の一つ。新聞の広告でケリー・チャンの写真を見てきれいだと思いながら、観に行けなかった。レンタルになってから見て、それまでの香港映画のイメージががらりと変わった。久し振りにビデオで見た。 ラムはナーに言う。 希望を見つけられる? 君が捜してる希望は物なのかい? それとも人間? 人間よ。 ラムは白血病だった。父の会社に就職し、そこで知り合った船員のテッドを捜していた。テッドは故郷の島の話をした。そこは「世界の涯て」と呼ばれていた。 一年に一度、寒流が暖流に替わる時期に、 みんな崖に集まって故郷の安らぎに浸る。 やっと見つけたテッドは、祖父が亡くなって故郷の島に帰るところだった。 ラムはナーの仕事を手伝うようになる。ラムはナーに全然自分の素性を話してなかった。ラムとナーは、少女から何とかバラ園のバラを咲かせるように依頼される。少女の母親は病気で、少女はバラが咲いたらママの病気も治ると信じていた。奇跡的にバラは咲いたのに、母親が亡くなってしまった時の絶望はどんなに大きかったことか。 私たちは一体何をやったのか。 少女のため? 母親のため? 自己満足のため? よく分かったわ。 この世に全能の魔術師はいない。 ラムは仕事中に倒れてしまい、ナーに白血病だということを知られてしまう。 今、冷たくするのと、 死んだ後に寂しい想いをさせるのと どっちが残酷か。 私は黙って顔も向けなかった。 決心を貫き通すため。 ラムはテッドに会いに「世界の涯て」に行く。 ここから、ネタバレです。 ラムはテッドに会いに行ってやっとナーが大切な人だと分かった。ラムは「世界の涯て」の自然を見て分かった。 こんな厳しい自然環境の中でも 命は命脈を保っている。 ラムはテッドと一緒に寒流が暖流に替わる瞬間を見る。なんて劇的な瞬間。 ごめんなさい。私帰るね。 簡単さ。迎えが来てる。 ラムはナーと結婚して娘を生んだ。 バラ園の夫人と同様 死は容赦なく訪れた。 私の前にあった秘密のベールがやっと開きました。 つまり命こそが魔術であり 人は皆魔術師なのです。 最後は何て希望のある終わり方! 死を避けることは出来ないけれど、命はずっと受け継がれていく。 ラムのように死を迎えるのはすごく大変だと思うけれど。 |
| 1994年 | 香港映画 |
| 監 督 | ピーター・チャン |
| 出 演 | レスリー・チャン、アニタ・ユン、カリーナ・ラウ、チャン・シウチョン、エリック・ツァン |
| あらすじ | プロデューサーのサム(レスリー・チャン)と人気歌手ローズ(カリーナ・ラウ)は理想的なカップルと言われていたけれど、実はすれ違っていた。サムは男性歌手のオーディションを行なう。少女ウィン(アニタ・ユン)は、男装してオーディションに挑戦する。 |
| 感 想 |
レスリー・チャンが自殺したというニュースを見たときにはあまりにもショックだった。レスリー・チャンの映画で初めて見たのが「君さえいれば」。その後、「花の影」、「さらば我が愛 覇王別姫」など数えたら16本見ていた。 「君さえいれば」を見るのは3回目。私が香港映画を好きになったのはピーター・チャン監督のおかげ。「ラヴソング」、「月夜の願い」などいい作品がいっぱいある。 レスリー・チャンが演じたのがプロデューサーのサム。人気歌手のローズとは理想的なカップルと言われていたけれど、実はすれ違っていた。 どう思う? 仕事も何もかもやめて 二人でアフリカに渡るんだ。 ウィーンは? あそこは音楽の都よ。 ローズを演じたのが、カリーナ・ラウ。つきせぬ想いでも歌手の役だった。スターらしく堂々としていてはまっていた。 サムは、普通の男でもスターになれることを証明するために新人男性歌手を募集する。 少女ウィンは、ローズの大ファン。サムやローズに近づくために男装してオーディションを受けに行く。ウィンを演じたのがアニタ・ユン。男装が見事にはまってかっこよかった。ウィンはオーディションでは散々だったけれど、ローズのおかげで合格。 ウィンは4年間トイレで考えていたという新曲のワンフレーズをピアノで弾く。それを聴いたサムは、その場で新曲を作ってしまう。サムがピアノを弾きながら歌うシーンが素晴らしい。弾いた曲はこの映画の主題歌「追」で、作詞、作曲はディック・リー。 サムとウィンは息がぴったり。サムはウィンのことが好きになり、自分はゲイではないかと悩む。ウィンはサムに「本当は女だよ」となかなか言えずに悩む。 最後、ウィンが白いワンピースを着て走るシーンが素晴らしい。 |
| 2005年 | 香港映画 |
| 監 督 | ベニー・チャン |
| 出 演 | アーロン・クォック、イーキン・チェン、ダニエル・ウー、アンジェリカ・リー、エリック・ツァン、ニン・チン、ロー・ラーリョン、サム・リー、ラム・シュー |
| あらすじ | Cinema topics online |
| 感 想 |
アーロン・クォックとイーキン・チェンの共演は風雲以来。今回も二人とも今までのイメージ通りの役。 刑事のシェン(アーロン・クォック)は、護送中の証人、ホンを暗殺されてしまった。暗殺したのはコーク(ダニエル・ウー)。ダニエル・ウーはまた殺し屋の役で、もう完璧になりきってる。 シェンは、闘志むき出しで捜査する。資金洗浄の容疑者イウの元に乗り込む。ホンは、イウの裁判で証言するはずだった。 下がれ。 警察だ! 令状を拝見。 規則はご存知でしょ。 イウの弁護士のトウです。 行動の前に熟考をお勧めする。 イーキン・チェンが演じたのが、弁護士のトウ。役にぴったりだ。 シェンの恋人、フォン(アンジェリカ・リー)は、行方不明。 お前の時計は10年前のまま。 トウの妻、エイミー(アンジェリカ・リー・二役)を見て、シェンは驚く。フォンにそっくり。 the EYEで初めて見たアンジェリカ・リーは、やっぱりすごくきれい。 コークもフォンのことを知ってる? どうつながるのか全然分からないから、どんどんおもしろくなっていく。 イウの息子が行方不明に。生死が分からない辛さはフォンを10年間探し続けてるシェンと同じ。 イウの息子の写真を撮ったフリーのカメラマンが殺された。シェンは、現場にいたコークを追いかける。全力で走る姿がかっこいい!! コークも狂気の表情ですごい!! お互いに頭にビニール袋をかぶせられて殴り合い、蹴り合うシーンがすごかった。 コークと組んでる女がティン(ニン・チン)。ニン・チン、懐かしい! まだまだきれい。 なぜ私に逆らい あの刑事と接触するの? やり過ぎよ。 ちょっと訳ありでな。 好きにさせてくれ。 コークとティンの関係は危険でおもしろかった。 エイミーは臨床心理学博士のところに通っている。ヒロイック・デュオみたいだと思ったら、同じ監督だった。 ここからちょっとネタバレ。 シェンが車の中でハンバーガーを食べながらトウの家を見張ってるシーンが印象的。エイミーはフォンなのか? シェンはフォンを10年も探していた。 シェンがコークから「お前の恋人は死んだ」と聞かされて放心状態になるシーンもすごかった。 シェンは病院に忍び込み、臨床心理学博士とエイミーが話してた記録のCD-Rを持ち出す。 主人は仕事を愛し 同時に憎んでます。 価値のないものを救っていると。 主人は依頼人が有罪だと知ってる。 エイミーはあまり目立たなかったけど、この辺からすごく重要になってくる。 そして、 なるほど。 これで正義が行われたわけだ。 って。しまった! だまされた! イーキン・チェンはいつも正義の味方なのに。(笑) ちゃんと筋は通ってて、見事だった。 10年ずっと探してた! 私もずっと探してた。 あなたを待ってた。 でも、もう遅かった。何て辛すぎるシーン。 |
| 2003年 | 香港映画 |
| 監 督 | ベニー・チャン |
| 出 演 | レオン・ライ、イーキン・チェン、シュー・ジンレイ、カリーナ・ラム、フランシス・ン |
| あらすじ | 署内では信頼されていたラウ刑事が資料室に放火した。リー刑事(イーキン・チェン)は、事件が催眠術によって引き起こされたと気づき、心理学や催眠術の権威のライ(レオン・ライ)に協力を頼む。ライは殺人の罪で服役中だった。 |
| 感 想 |
これはこっちでは公開されなくて残念。レンタルになったのでやっと見ることが出来た。おもしろいのに何で全然宣伝しなかったんだろう?
心理学大好き。せりふがいろいろ深読み出来そうでおもしろかった。最初はどんな展開になるのか全然予測出来ない。暗戦やロンゲスト・ナイトのような感じ。 ライは低い声、落ち着いた話し方が催眠術専門家のイメージにぴったり。リー刑事はライに、ラウ刑事を操った犯人はどんな人かを聞く。ライは答える。 誰でも出来る。 さっきの学生でも 君でも。 心の鍵を開ける方法を知っていれば簡単だ。 警官が有罪だと言ったのは やましい過去があるからだ。 そこを犯人は突いた。 リーとブレンダ(カリーナ・ラム)は恋人同士だけれど、ちょっとすれ違ってる。ライはブレンダに言う。 思ってることは伝えなきゃ。 手遅れになるまで待つな。 ブレンダを演じたカリーナ・ラムは、カルマの時もそうだったけど思い詰めてる表情が印象的。 ライはリーに言う。 よくないぜ。不機嫌な顔で。人を寄せ付けない。 まるでハリネズミだ。恋人も息が詰まる。 ライは人を撃ち殺したと言ってるけど本当かな? と疑問に思いつつ。 犯人はエジプト秘宝競売にかけられる宝石"王の星"を狙っていた。いろいろあって、リーは犯人として追われるようになる。 黒幕のアウ(フランシス・ン)が登場して、だんだんストーリーが繋がってくる。 ライは妻のミン(シュー・ジンレイ)を人質に取られていた。ライとミンはすごくお似合いの夫婦に見えた。一緒に写真を撮るシーンが印象的。 心に永遠に刻み込むんだ。 後半はストーリーが二転三転しておもしろい。 アウを演じたフランシス・ンは、冷酷な役がやっぱりはまってた。 いい表情だ。ゾクゾクしてくる。 ライはアウに言う。 お前は独り。 死ぬ時もな。 リーはアウに言う。 そうさ。奴は愛が何かも知らない。 人を愛したこともない。 リーを演じたイーキン・チェンは、正義の味方がやっぱりぴったり。カーアクションも銃撃戦も結構迫力があっておもしろかった。 |
| 1998年 | 香港映画 |
| 監 督 | アンドリュー・ラウ |
| 出 演 | イーキン・チェン、アーロン・クォック、千葉真一、クリスティ・ヤン、スー・チー、マイケル・ツェ、アンソニー・ウォン |
| あらすじ | 天下会の雄覇(千葉真一)は、泥菩薩の予言を聞き、風(イーキン・チェン)と雲(アーロン・クォック)を弟子にする。風と雲は雄覇の右腕になり、天下会はその勢力を拡大していく。 |
| 感 想 |
風は誠実な感じで、イーキン・チェンが演じるのはぴったり。いつも持ち歩く扇子が絵になっている。雲は気持ちを内に秘めてあまり言葉にせず、野性的な感じ。アーロン・クォックの目が印象的。 CGを使いまくっていて、アクションシーンはもちろん空を飛び回る。ちょっと違和感を感じてしまったけれど、テレビゲームが好きな人は、はまると思った。 風は雄覇の娘、孔慈(クリスティ・ヤン)と結婚することになった。婚礼の場に現われる雲。雲は花嫁を奪おうとする。争いの巻き添えで孔慈は死んでしまい、雲は孔慈を抱いて去っていく。普段は感情を表に出さない雲の悲しみがすごく伝わってくる。 風が炎の麒麟と戦うシーンは美しかった。もうCGにも慣れてそんなに違和感はなかった。最後に風と雲が力を合わせて雄覇と戦うシーンはすごい! 人間業じゃないことなんかもうどうでもよくなってしまうくらいおもしろい。 中国らしく格言もたくさん出てくる。一番印象に残ったのは、 力は出し切らず、言葉も言い切らぬこと。 その時が来る前に尽きてしまいます。 |
| 2001年 | 香港=タイ映画 |
| 監 督 | オキサイド&ダニー・パン |
| 出 演 | アンジェリカ・リー、ローレンス・チョウ、チャッチャー・ルチナーノン |
| あらすじ | 2歳の時に失明したマン(アンジェリカ・リー)は、20歳になり待望の角膜移植手術を受け視力を回復する。しかし、他の人には見えないものが見えて苦しむ。マンは、心理療法士のロー(ローレンス・チョウ)に相談する。 |
| 感 想 |
ホラー映画を劇場で観たのは初めて。音響がこんなに効果があるなんて驚いた。「リング」も劇場で観たらもっと怖かったのでしょうか。 監督がこの映画を作るきっかけになったのが、14年前の香港の新聞記事。「角膜移植を受けた女性が、一週間後に自殺した」。盲目だった人が目が見えるようになっても、すぐにはそれに適応できなくて大変、というのは、田口ランディさんのもう消費すら快楽じゃない彼女へを読んだときに初めて知った。目が見えるようになっても、見たものをパターン認識できない。 マンは角膜移植の手術を受ける。包帯を取って目を開けると痛い。目と脳が連携するには時間がかかる。 ヒロインのマンを演じたのが、アンジェリカ・リー。目が大きくて表情豊かなので、突然他人には見えない幽霊が見える怖さがすごく伝わってくる。一番怖かったのは、エレベーターのシーン。15階に着くまでが何と長かったことか。 マンは盲人の楽団に入っていて、ヴァイオリンを弾く。そのシーンがうまいと思ったら、公式サイトのインタビューによると、1日に8時間も練習したそうです。 マンは角膜移植の手術を受けた後に、入院している少女インインに言われた。 世界はきれいよ。 でも、それは本当? マンには黒い影が死ぬ人を連れに来るのが見える。幽霊が自殺を繰り返すのが見える。 他人には見えないものが見えて余計に苦しむ。 私は何も見てはいけないのかも。 マンは部屋の中に閉じこもってしまう。でも、心理療法士のロウに言われる。 いつまで隠れるつもりだ。 マンはインインと一緒に写した写真を見て驚く。 これ 誰? ここは鳥肌が立った。ここから物語は一変。なぜ、マンには幽霊が見えるのか? その理由の何と重たいことか。(「実際にはこういうことはありえません」と、タイの赤十字社アイセンターの人はコメントしたそうです)。 最後の方のシーンは、同じ監督のRainを思い起こす。異端者の悲しみ。宮部さんの龍は眠るとダブってしまった。 |
| 2000年 | タイ映画 |
| 監 督 | オキサイド・パン&ダニー・パン |
| 出 演 | パワリット・モングコンビシット、ピセーク・インタラカンチット、プリムシニー・ラタナソパァー、パタラワリン・テイムクン |
| あらすじ | タイ、バンコク。凄腕の殺し屋コン(パワリット・モングコンビシット)が、仕事を終え、ディスコに現れる。しかし、彼には、ディスコのけたたましい音楽は全く聞こえない。そのディスコでは、育て親ジョー(ピセーク・インタラカンチット)の恋人で、仕事の連絡係のオーム(パタラワリン・ティムクン)が働いていた。ある日、熱をだしたコンは、解熱剤を買いに出掛けた薬局でフォン(プリムシニー・ラタナソパァー)と出会う。 |
| 感 想 |
主人公のコンは、生まれつき耳が聞こえない。ということは、ほとんどせりふがない役。顔の表情がよかった。笑顔がさわやか。仕事をする時の怒った表情も迫力がある。後半もすごかった。せりふがなくてもちゃんと気持ちが伝わってきた。 薬局でフォンと出会うシーンもいい。身振り手振りも交えながらゆっくりしゃべるフォン。気持ちがちゃんと伝わった。2人でチャップリンの映画を見るシーンがよかった。 ちらしには、「耳の聞こえない殺し屋と汚れを知らない少女の純愛」と書かれていた。でも、私はそれよりもジョーとオームの2人の関係の方が印象に残った。それだけオームを演じたパタラワリン・ティムクンがうまかったのでしょう。 |
