| 2001年 | 香港=タイ映画 |
| 監 督 | オキサイド&ダニー・パン |
| 出 演 | アンジェリカ・リー、ローレンス・チョウ、チャッチャー・ルチナーノン |
| あらすじ | 2歳の時に失明したマン(アンジェリカ・リー)は、20歳になり待望の角膜移植手術を受け視力を回復する。しかし、他の人には見えないものが見えて苦しむ。マンは、心理療法士のロー(ローレンス・チョウ)に相談する。 |
| 感 想 |
ホラー映画を劇場で観たのは初めて。音響がこんなに効果があるなんて驚いた。「リング」も劇場で観たらもっと怖かったのでしょうか。 監督がこの映画を作るきっかけになったのが、14年前の香港の新聞記事。「角膜移植を受けた女性が、一週間後に自殺した」。盲目だった人が目が見えるようになっても、すぐにはそれに適応できなくて大変、というのは、田口ランディさんのもう消費すら快楽じゃない彼女へを読んだときに初めて知った。目が見えるようになっても、見たものをパターン認識できない。 マンは角膜移植の手術を受ける。包帯を取って目を開けると痛い。目と脳が連携するには時間がかかる。 ヒロインのマンを演じたのが、アンジェリカ・リー。目が大きくて表情豊かなので、突然他人には見えない幽霊が見える怖さがすごく伝わってくる。一番怖かったのは、エレベーターのシーン。15階に着くまでが何と長かったことか。 マンは盲人の楽団に入っていて、ヴァイオリンを弾く。そのシーンがうまいと思ったら、公式サイトのインタビューによると、1日に8時間も練習したそうです。 マンは角膜移植の手術を受けた後に、入院している少女インインに言われた。 世界はきれいよ。 でも、それは本当? マンには黒い影が死ぬ人を連れに来るのが見える。幽霊が自殺を繰り返すのが見える。 他人には見えないものが見えて余計に苦しむ。 私は何も見てはいけないのかも。 マンは部屋の中に閉じこもってしまう。でも、心理療法士のロウに言われる。 いつまで隠れるつもりだ。 マンはインインと一緒に写した写真を見て驚く。 これ 誰? ここは鳥肌が立った。ここから物語は一変。なぜ、マンには幽霊が見えるのか? その理由の何と重たいことか。(「実際にはこういうことはありえません」と、タイの赤十字社アイセンターの人はコメントしたそうです)。 最後の方のシーンは、同じ監督のRainを思い起こす。異端者の悲しみ。宮部さんの龍は眠るとダブってしまった。 |
| 2000年 | タイ映画 |
| 監 督 | オキサイド・パン&ダニー・パン |
| 出 演 | パワリット・モングコンビシット、ピセーク・インタラカンチット、プリムシニー・ラタナソパァー、パタラワリン・テイムクン |
| あらすじ | タイ、バンコク。凄腕の殺し屋コン(パワリット・モングコンビシット)が、仕事を終え、ディスコに現れる。しかし、彼には、ディスコのけたたましい音楽は全く聞こえない。そのディスコでは、育て親ジョー(ピセーク・インタラカンチット)の恋人で、仕事の連絡係のオーム(パタラワリン・ティムクン)が働いていた。ある日、熱をだしたコンは、解熱剤を買いに出掛けた薬局でフォン(プリムシニー・ラタナソパァー)と出会う。 |
| 感 想 |
主人公のコンは、生まれつき耳が聞こえない。ということは、ほとんどせりふがない役。顔の表情がよかった。笑顔がさわやか。仕事をする時の怒った表情も迫力がある。後半もすごかった。せりふがなくてもちゃんと気持ちが伝わってきた。 薬局でフォンと出会うシーンもいい。身振り手振りも交えながらゆっくりしゃべるフォン。気持ちがちゃんと伝わった。2人でチャップリンの映画を見るシーンがよかった。 ちらしには、「耳の聞こえない殺し屋と汚れを知らない少女の純愛」と書かれていた。でも、私はそれよりもジョーとオームの2人の関係の方が印象に残った。それだけオームを演じたパタラワリン・ティムクンがうまかったのでしょう。 |
| 1998年 | ブラジル映画 |
| 監 督 | ヴァルテル・サレス |
| 出 演 | フェルナンダ・モンテネグロ、マリリア・ペーラ、ヴィニシウス・デ・オリヴィエラ |
| あらすじ | 元教師のドーラは、今はリオの駅で手紙の代書の仕事をしている。ジョズエの母親から、父親あての手紙を頼まれる。その直後、ジョズエの母親はトラックに轢かれて亡くなってしまう。 |
| 感 想 |
いろんな人から託された手紙を出さないで捨てている、ドーラ。 生きるためには平気で嘘をつく、ドーラ。 ドーラは、ジョズエの母親から父親あての手紙の代書を頼まれる。手紙を書き終わった後、母親はトラックに轢かれて亡くなってしまう。一人残されたジョズエ。ジョズエは、手紙を父さんに届ける、と言うが、 バカなこと言わないで。 ドーラは、ジョズエと二人で父さんを訪ねて長い旅に出る。いろんなトラブルに巻き込まれる。ドーラは、最初はジョズエに全然優しくないようだったけれど、いろいろ気にかけるようになってくる。 ドーラは相変わらず嘘ばかりつく。ジョズエはちゃんと嘘を見抜いている。 ドーラが口紅を塗るシーンがいい。 やっと二人はジョズエの父親の家にたどり着く。 問題は父さんに好かれるかより 好きになるかよ。 もう好きだ。 父さんは思っている人とは違うのよ。 父さんの家に向かって喜び勇んで駆けていく、ジョズエ。でも、父さんはもうそこにはいなかった。肩を落として帰るジョズエの背中。 ドーラとジョズエは、お金のために代書の仕事をする。ドーラに近況、愛の告白、神への感謝、などを語る人たちの表情がすごくいい。ドーラは、今度はちゃんと預かった手紙を出した。 やっと父さんの引っ越し先の家にたどり着いた二人。でも、父さんは蒸発していた。家に残されていたのはジョズエの二人の兄。父さんから手紙が来ていた。その手紙を読む、ドーラ。父さんは帰ってくるのか? 帰ってくる。 来るもんか。 いつか戻ってくる。 手紙は、生きる希望。安易なハッピーエンドにしてないのがいい。 |
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