| 2007年 | 日本映画 |
| 監 督 | 松岡錠司 |
| 出 演 | オダギリジョー、樹木希林、内田也哉子、松たか子、小林薫 |
| あらすじ |
1960年代、ボクが3歳の頃。真夜中にオトンが玄関の戸を蹴破って帰って来た。 1970年代、筑豊の炭鉱も小倉の製鉄所も、煙突から煙を上げなくなった頃。中学3年になっていたボクは、寂れた街を出て行きたくなった。 1980年代、憧れの東京に出て美大生になったボクは、ナウいヤングにもなりきれず、ただ自堕落な日々を送っていた。 1990年代、ボクに関係ないところでバブルがはじけた頃。何もしないでいるうちに溜まってしまった借金を返すため、何でもかんでも仕事を引き受けているうちに、ボクはいつの間にかイラストレーター兼コラムニストとして食えるようになってきた。 2001年4月1日、桜の季節にもかかわらす雪が降った。オカンとボクは、病院の窓から東京タワーを間近に見上げていた。 (公式サイトより) |
| 感 想 |
2時間半はちょっと長いかな〜と思ったけど、そうでもなかった。前半がちょっと笑わせすぎだと思ったけど、後半の重さを考えたらちょうど良かったのかもしれない。 私も、親不孝をしててごめんなさ〜い。 オカン(内田也哉子)は、大分の高校にも東京の大学にも、「がんばんなさいよ」と送り出してくれたのに、ボク(オダギリジョー)はひどいな〜。(笑) オカンは一生懸命働いて仕送りしてるのに、 中退してもいいよ。 だなんて、ひどすぎる!! 卒業証書を、オカンは額に入れて大切にしてる。そういえば私の母も、卒業証書を見せた時は喜んでた。額には入れてないけど。(笑) ボクは、卒業しても就職しないで東京にしがみついてる。 中川さん。いるんじゃないですか? 困るんですけど。3か月分。 たったこれだけのシーンのために、小泉今日子さん! 他にも、ちょっとしか出てない人たちがすごく豪華だった。 ボクは、のび切ったゴムのような日々(笑)から抜け出して、借金完済!! オカン(樹木希林)を東京に呼ぶ。 オカンのガンは、もう手術は無理だった。 オカン、頑張ろう。 もう別れた彼女(松たか子)が励ましてくれた。ボクだけではとても言えなかった。松たか子さん、うまかったなあ。 抗がん剤の治療は辛いことは聞いたことがあったけど、こんなに辛いとは知らなかった。映画で見てるだけでも辛いんだから、そばで見てるボクはどんなに辛かったか想像出来ない。いや、私の母も病気で何度も入院してるからほんの少しは分かるかな。 抗がん剤の治療は続けるのも辛い。止めるのも辛い。 抗がん剤を止めたおかげで オカンは一時元気を取り戻した。 本も映画も内容をどんどん忘れていくけど、「なすびの味噌汁」は忘れないかもしれない。 オカンは、ボクのしゃべってるラジオをしっかり聞いてた。(笑) オカン、ごめんな。 俺らのことが心配なんやろ。 せっかく用意した家に、オカンと一緒には住めなかった。でも、ボクは立派だったと思う。 マー君が仕事しよると 気分がようなるのよ。 ここもすごかった!! あの一年で親孝行は一生分してもらったって。 オカンはすごいなあ。貯金はほとんどなくても、卒業証書があれば幸せ。 これからもずっと親子やろ。 |
| 2005年 | 日本映画 |
| 監 督 | 山崎貴 |
| 出 演 | 吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、もたいまさこ、三浦友和、薬師丸ひろ子、須賀健太、小清水一揮、マギー、温水洋一、神戸浩、飯田基祐、小木茂光、益岡徹、小日向文世 |
| あらすじ | 昭和33年。父親・則文(堤真一)、母親・トモエ(薬師丸ひろ子)、小学生の息子・一平(小清水一揮)が暮らす自動車修理工場・鈴木オートに星野六子(堀北真希)が集団就職で上京してきた。 一方、鈴木オートの向かいにある駄菓子屋の店主・茶川竜之介(吉岡秀隆)は、彼が恋心を抱く一杯飲み屋のおかみ・ヒロミ(小雪)から頼まれて、引き取り手のいない少年・淳之介(須賀健太)と一緒に暮らすことになった。 (公式サイトのストーリーより) |
| 感 想 |
大切なのは「もの」じゃなくて「気持ち」なんだと改めて思った。 私が生まれた時はテレビも冷蔵庫も洗濯機も、もうあった。でも、昭和33年はそうじゃなかった。テレビが来るというだけで毎日大騒ぎ。氷を使って冷やす冷蔵庫なんて初めて見た。 コロッケもライスカレーもシュークリーム(笑)も、焼き鳥もおだんごもすごくおいしそう。 三流の万年筆も青森までの切符も、すごく大切なもの。それは「気持ち」がたくさん込められているから。 いろんなブログの感想を斜め読みしてたので、「いつか買ってくれる指輪」のことは知ってたけど、やっぱり感動。 「いつかはこうしたい」という希望が今の日本を作った。東京タワーが完成して東海道新幹線が開通し、東京オリンピックが開かれたのはどんなにすごいことだったんだろうと思った。 |
| 2003年 | 日本、中国映画 |
| 監 督 | 当摩寿史 |
| 出 演 | 渡部篤郎、シュー・ジンレイ、ドン・ジェ、チェン・ボーリン、ニィウ・ベン、筧利夫、石橋凌 |
| あらすじ | 婚約者を事故で亡くし半年くらい休職状態だった早瀬(渡部篤郎)は、上海に赴任することになった。そこでミン(シュー・ジンレイ)とリン(ドン・ジェ)の姉妹に出会う。 |
| 感 想 |
この映画の魅力は、ヒロインのミンを演じたシュー・ジンレイの美しさだと思う。スパイシーラブスープではカメラマンの恋人役を演じていた。 ミンはホテルに勤めていて、英語も話せる。発音がすごくきれいで格好いい。仰向けに寝て、胸に手を当てているシーンがすごくきれい。でも、2度目にそのシーンが出てきた時には、その意味することにはっとした。ミンは、あと半年しか生きられないと医者から言われていた。 日本から上海に赴任することになった早瀬を演じたのが、渡部篤郎。婚約者を亡くし、半年くらい仕事が手に付かずにいた。上海に来ても全然やる気が感じられない。せっかく同僚が開いてくれた歓迎会も黙って途中で帰り、酔っぱらってホテルに戻る。もちろん中国語は話せないから、フロントの人となかなか意思が通じない。その時、英語で上手く対応したのがミン。早瀬は、部屋で睡眠薬を飲んで自殺しようとした。ちょうどミンが部屋に忘れ物を届けに来て、救急車を呼ぶ。 ミンの妹、リンを演じたのが、ドン・ジェ。至福のときとはうって変わって明るく大胆な大学生の役。友達と教授にはめられて、日本から来た早瀬に中国語を教えるはめになる。早瀬は、最初の授業には来なかった。2度目も遅刻してきて、何も授業を受けないまま帰ってしまう。リンは、早瀬に一目惚れして、自宅に授業を受けに来るように誘う。 この私が誘ったんだから断ったら許さない。 服を選んでいるシーンがすごく楽しそう。もてなしの料理は姉のミンに頼んでおいた。(笑) 早瀬はリンの家を探している時にミンと再会し、二人が姉妹だと知る。ミンは、リンに気を遣って初対面のふりをするようにお願いする。 私たちが知り合いだと知るとがっかりすると思うの。 ミンは、自分の病気のこともリンには黙っていた。 私は今まで通り皆で暮らしたい。 ミンは、人を好きになるのはいけないことだと思っていた。 ストーリーは良くあるパターンだけれど、心に残るせりふがたくさんあった。八月のクリスマスやラスト・プレゼントもそうだったけれど、やっぱり写真を撮るシーンが印象的。ミンが好きな青い花がすごくきれい。 |
| 2007年 | 日本映画 |
| 監 督 | 小林義則 |
| 出 演 | 篠原涼子、椎名桔平、成宮寛貴、阿部サダヲ、濱田マリ、加藤ローサ、加藤雅也、大杉漣、寺島進、江口洋介 |
| あらすじ | 雪平(篠原涼子)の娘が入院している病院がテロリストに占拠された! SAT隊にも屈しない頑強なテロリストたち。彼らの要求は「警察庁が機密費を不正流用してプールした裏金80億円を2時間以内に用意せよ!」というものだった。 (ちらしより) |
| 感 想 |
ドラマのアンフェアは見逃してしまい、再放送をせっせと録画しておいた。映画化されると知って、あわてて全部見た。あの最終回はアンフェアだと思うけど、おもしろかった!!! 私は、アンフェアでもびっくりさせてくれたら大満足。 アンフェアってアガサ・クリスティみたいだと思った。例えば、そして誰もいなくなったの犯人を当てた人はほとんどいないと思う。手がかりはほとんどなくて卑怯だけど、私は最高におもしろかった。アクロイド殺人事件も反則すれすれな作品。(笑) 私は正々堂々と読者に挑戦するエラリー・クイーンも大好きだけど、ちょっとアンフェアなアガサ・クリスティも大好き。 ウィリアム・アイリッシュの幻の女を読んだ時の衝撃は今でも覚えている。これもまたアンフェアな本だと思うけど、すごい仕掛けが見事に決まって大満足。でも、意外な犯人というのは難しい。幻の女と同じような犯人のミステリーは他にも結構ある。最初はすごくびっくりしても、何度も当たると「あ、またか〜」となってしまうもの。 ドラマのアンフェアに続いて見たアンフェア the special コード・ブレーキングは、途中で犯人が分かってしまった。だって、同じパターンだから。でも、最後までハラハラしておもしろかった!! そして、いよいよアンフェア the movie。 おもしろかった! 誰が黒幕かは多分みんな予想が付いてしまうと思うけど。今回のおもしろさは意外な犯人じゃなくて、娘の美央を助けに行く雪平夏見。雪平は、自分のせいで美央を危険な目に遭わせて申し訳ないと思っていた。もう刑事は辞めてずっと娘のそばにいることにしようと思った。でも、それはダメだよ。雪平は、刑事でいる時が一番きれいでかっこいいんだから。 ママはいいママだよ。 ママはいっつもいいママだったよ。 ママ、お誕生日おめでとう。 朝、渡そうと思ったけど渡せなかったの。 警察辞めないでね。 ママ、悪い人やっつけてね。 美央、ここにいて。 ママ、絶対助けに来るから。 篠原涼子さんがめざましテレビにゲストで出演して映画を宣伝してた。 「エンドロールになってもまだ帰らないで」 (うろ覚え) だから、エンドロールになってもほとんど誰も席を立たなかった。 そして... え、まだ続くの? 何か見落としてるのかな? |
| 2005年 | 日本映画 |
| 監 督 | 佐々部清 |
| 出 演 | 吉岡秀隆、石田ゆり子、尾高杏奈、中越典子、松坂慶子、西田敏行、鳥羽潤、西村和彦、小林綾子、石橋蓮司、平田満 |
| あらすじ | 新進ピアニストとして将来を嘱望されていた敬輔(吉岡秀隆)は、ある夜、ロンドンの街角で1人の少女を救う。それは、異国でのコンサートを成功裡に終えたばかりの彼に取り返しのつかない大きな代償を払わせる出来事となる。ピアニストの生命線である指の神経を断裂した敬輔と、突然父母を失い、ひとりぼっちになった少女・千織(尾高杏奈)――。事件は赤の他人だった2人を運命の糸で結び合わせていく。 (ちらしより) |
| 感 想 |
ネタバレです。原作はまだ読んでません。 この映画の主役は真理子さん(石田ゆり子)だったんだ。最初は敬輔が主役だと思って見てたから、何で真理子さんが過去に旅館に嫁いだ話なんて出てくるんだろうと思ってしまった。見終わった時は感動しつつ、ちょっともやもやした感じもあったけど、真理子さんを主役にして振り返るとすっきりした。 真理子さんは、敬輔と同じ高校でブラスバンド部の後輩だった。 私、先輩が卒業する時、 第二ボタン盗んだんです。 でも、敬輔はピアノを弾くことしか頭になかったので真理子さんのことは覚えてなかった。 真理子さんは、大学を卒業してすぐに旅館に嫁ぎ、一生懸命働いた。 忙しくて、それでもすることがあるって幸せなんです。 でも、真理子さんは子どもが産めなかったので離婚せざるを得なかった。 彼、すまないって何度も何度も繰り返すんです。 真理子さんは、自殺してもいいと思っていた。その時助けてくれたのが、現在働いているセンターの倉野医師(西田敏行)と奥さんの和枝さん(松坂慶子)だった。 真理子さんは千織ちゃんのピアノの評判を聞き、千織ちゃんと敬輔さんをセンターに招いた。真理子さんは、敬輔さんとの12年ぶりの再会を楽しみにしていた。 真理子さんは、いつもは人見知りする千織ちゃんと親しくなり、そして、あの悲しい事故。 真理子です。真理子なんです。 信じられませんよね。 あたしだって何が何なのか全然分からない。 千織ちゃんの身体の中には真理子さんの心が入っていた。真理子さんは自分の身体が死に向かっていくのを見せられるなんて、何て可哀想な。 死ぬならこんなこと気付かずに死にたかったわよ。 真理子さんは子どもを産めなかったけど、千織ちゃんは子どもを産める。だから、真理子さんはあるひどいことをしてしまう。 醜い感情や自分が許せないような感情だって 時には生じてしまう。 それは当然のことなんだ。 ありがとう。 敬輔も千織の命を救ったことでピアニストとしての将来を失ってしまったから、それがよく分かったんだと思う。 真理子さんを見舞いに、別れた元夫(西村和彦)がやって来た。奥さん(小林綾子)と旅館の5代目になる赤ちゃんも一緒。真理子さんはほっとした。 君にだってあんなにたくさんの家族がいるじゃないか。 そうなんですよね。 ただ自分で気が付かなかっただけで。 真理子さんはセンターのみんなにあんなに信頼されて好かれていたのに、そのことに全然気付いてなかったなんて。子どもを産めなかったことをまだ引きずっていたんだと思う。敬輔は真理子さんを救った。 真理子さんが千織ちゃんの身体を借りていられるのはあと1日になってしまった。真理子さんがセンターの一人一人にお別れを言いにいくシーンは素晴らしかった。 和枝さん、ありがとうございました。 本当にありがとうございました。 そして、今度は真理子さんが敬輔を救う。 彼女がこの時間をくれてあなたが助けてくれたから 私、自分が整理できたの。 本当にありがとう。 僕は何もしてないよ。 自分に価値を認めないのはもうやめにして。 それって癖になってるのね。 このせりふがこの映画で一番言いたかったことだと思う。 私ね、向こうに行ったら 父と母に胸を張って言うの。 産んでくれてありがとう、と。 そして、次々に起こる奇蹟。 真理子さんは亡くなってしまったけど、たくさんのことを残してくれた。 おかえり。 うん。ただいま。 ケイパパ。 千織もっと上手になる。 ケイパパ教える。 あのな、千織。 もういいんだ。 これからはおまえ自身のために弾けばそれでいい。 パパも自分のために弾くよ。 ああ、千織ちゃんはケイパパの手の代わりになるために一生懸命弾いてたんだ。 もう敬輔は白い手袋は要らない。 最後のステンドグラスの意味が全然分からなかったけど、原作を斜め読みしたら分かった。 |
