| 2002年 | 韓国映画 |
| 監 督 | イ・ジョンヒャン |
| 出 演 | キム・ウルブン、ユ・ソンホ、ミン・ギョンフン |
| あらすじ | 母親とソウルに住むサンウ(ユ・ソンホ)は、ある夏、田舎のおばあちゃん(キム・ウルブン)の家に連れて行かれる。おばあちゃんは耳が聞こえなくて、口もきけない。 |
| 感 想 |
おばあちゃんはサンウが悪いことをしても全部受け止める。サンウはローラーブレードで畳の上を走り回る。おばあちゃんは黙って汚れた畳を小さなほうきで掃く。そんなおばあちゃんにサンウはだんだん心を開いていく。 おばあちゃんが出かけている時に雨が降ってきて、サンウは外に干している洗濯物を取り込む。最初は自分のものだけで、その後おばあちゃんのものも取り込む。(笑) 雨が止んだので、また洗濯物を外に干す。その時、一回洗濯物を取り込んだことがばれないように、干す順番をいろいろ入れ替えるのがかわいい。そんなことをしてもおばあちゃんには分かるのに。 おばあちゃんに「何を食べたい?」と聞かれて、「ピザ、ハンバーガー、チキン」。おばあちゃんは、生きた鶏を持ってきてせっかく料理したのに、「ケンタッキーチキンじゃないとイヤだ」。 サンウは悪いことばかりして、全然謝らない。いつ謝るんだろう? と思いながら見ていたら、ちゃんと謝るシーンがあった。口に出すのは恥ずかしいからあるしぐさをするのだけれど、伏線の張り方が見事だった。 大人でも謝るのは難しい。DVDに収録されていた監督のインタビューによると、 恥ずかしくて祖母に「ごめんね」と言えなかった。 その気持ちがあの感動のラストシーンを生んだ。 |
| 2003年 | 韓国映画 |
| 監 督 | オ・ジョンノク |
| 出 演 | チャ・テヒョン、ソン・イェジン、ユ・ドングン |
| あらすじ | IQ148にして高校一の問題児テイル(チャ・テヒョン)の夢は幼馴染の少女イルメ(ソン・イェジン)と結婚することだけ。そんな彼に彼女の父親ヨンダル(ユ・ドングン)は4つのミッションをパスしたら娘をやると公言し、テイルは人生の全てを賭けて孤軍奮闘する。 (ちらしより) |
| 感 想 |
何かギャグ漫画みたいな変な映画! おもしろいんだけど。 イルメのお母さんはイルメを産んですぐに亡くなったので、テイルとイルメは同じオッパイを飲んで育った。(笑) テイルはヨンダル先生に「あそこに毛が生えたら娘をやる」と言われたのに。(笑) 約束は必ず守るべきではないか。 チャ・テヒョン、パーマをかけてて全然イメージが違う。強暴だけど弱い。(笑) 泳げない。(笑) イルメにまで怒られてる。 お前って怒った姿までかわいいよ。 何ですって? チャ・テヒョンは殴られたりする役ばかりだなあ。 ヨンダル先生はイルメの結婚相手を募集することに。 誰でもいい。 イルメを上回る成績を取ってみろ。 イルメは全国3,000位で、テイルは300,000位。(笑) お前には無理だ。 と言われても、ヒルのようにしぶとく頑張って、見事ソウル大学に入学! 約束通り法学部に入りました。 式を挙げましょう。 梨花女子大は在学中結婚すると 退学になる。 ああ、かわいそう。(爆) 怒ったテイルはイルメの手を取って逃げる。 いつまでたってもダメなんだ。 こうなったら 既成事実を作るんだ。 テイル気は確かなの? 私、パパには逆らえないわ。 テイルとヨンダルがイルメの手を引っ張ってぐるぐる回るシーンが爆笑! ヨンダルはテイルに、イルメを産んですぐに亡くなった妻の話をする。 俺はお前が嫌いだ。 いや怖いんだ。 お前はあの頃の俺にそっくりだから。 女性を愛するなら守ってやることも必要だ。 テイルは、ヨンダル先生のお話に感動して、卒業して司法試験に受かるまでイルメには手を触れないことに。(爆) 自分のごちそうは自分で守ります。 イルメがデートの帰りに男とキスしようとしたら、テイルに頭からバケツの水をかけられた。(爆) 私このままじゃ キスするどころか 男の子の手も握らずに お婆ちゃんになっちゃうわ。 イルメがプールでテイルを誘惑するシーンもおもしろい。でも、拒絶されてイルメはかわいそう。 テイルは司法試験の一次に受かったのに、イルメはテイルじゃないほかの男と結婚するという。ああ、テイルはかわいそう。(笑) ん? 何か変だなあ、と思ったら、 テイル。 あの人と結婚する理由分かる? あの人が浮気者だからよ。 浮気者はすぐに別の人を好きになるでしょ。 またこのパターンか〜。ソン・イェジンはこういう役ばっかりだなあ。 このバカ女。 自分は母親と同じ不治の病にかかってるのに、 俺にだけ幸せに生きろなんて。 ヨンダル先生もテイルもかっこよくて感動的なんだけど、前半がめちゃくちゃだったから頭が切り替わらなくて泣けないよ〜。 |
| 2001年 | 韓国映画 |
| 監 督 | キム・サンジン |
| 出 演 | イ・ソンジェ、チャ・スンウォン、キム・ヘス、イ・ジョンス、イ・ウォンジョン |
| あらすじ | 高校で同級生だったギドン(チャ・スンウォン)とヨンジュン(イ・ソンジェ)は、10年後に慶州で再会。二人はラーメン屋を切り盛りする女性ジュラン(キム・ヘス)を好きになる。 |
| 感 想 |
2001年東京国際映画祭で『新羅の月夜』というタイトルで上映された作品。残念ながら一般公開はされなかったけれど、『風林高』というタイトルでビデオになった。 高校時代に番長だったギドンは、高校の体育教師に。秀才だったヨンジュンはエリートヤクザになっていた。ギドンの教え子ジュソクが、けんかをして警察のお世話に。それがきっかけでギドンとヨンジュンはジュソクの姉ジュランと出会い、二人ともジュランを好きになる。 ギドンは熱血先生。生徒をびしびし殴ったり怒鳴ったりすごい迫力。でも、時々突飛なことをしておもしろい。ヨンジュンは、対照的にあまり大声を出さないけれど、強さを内に秘めている。 ジュランを演じた、キム・ヘスがおもしろい! 韓国では有名なコメディエンヌで、頭の回転が速くてテコンドー三段だそうです。 ジュランは、警察に弟のジュソクを引き取りに行く。目に涙を浮かべながら、みんなに「申し訳ありません」、と頭を下げる。ところが、ジュソクを連れて警察を出た途端、態度が一変。ジュソクの足を蹴って転ばせる。ヘッドロックをして、腕に噛みつき、最後は一本背負い! そして、弟がお世話になったギドンとヨンジュンを、自分のラーメン屋に招待する。 ギドンもヨンジュンも、その後何度もラーメン屋に行く。二人ともジュランにこき使われるのがおもしろい。ギドンは、うまく注文をさばいたり皿を片づけたりしたけれど、ヨンジュンは要領が悪くて大失敗。その頃から、ジュランはヨンジュンの方を好きになったように見えた。 ジュランがお酒を飲んで正体を無くすシーンもおもしろい! 夕べ、あたしどうやって家まで。 親分と担任が連れてきた。 半分ずつ。 半分ずつ? 上半身は担任。 下半身は親分。 まったくいい年して。 この映画のポイントは、なぜ番長だったギドンが高校の教師になり秀才だったヨンジュンがエリートヤクザになったかだった。最後まで見終わってから、もう一度冒頭の修学旅行のシーンを見たら、それがはっきりした。韓国映画は、ストレート。ケンカをするシーンがたくさんあるけれど、後味は全然悪くなかった。微妙に笑いのつぼがズレているように感じるシーンもあったけれど、おもしろい。言い争ってばかりのギドンとヨンジュンの友情がいい。 |
| 2002年 | 韓国映画 |
| 監 督 | イム・グォンテク |
| 出 演 | チェ・ミンシク、アン・ソンギ、ソン・イェジン、ユ・ホジョン |
| あらすじ | 19世紀末期、開化派の学者キム(アン・ソンギ)は、街で殴られている子供スンオプ(チェ・ミンシク)を助ける。数年後、二人は再会し、スンオプの絵の才能に驚いたキムは彼を通訳官の家に預けた。 (ちらしより) |
| 感 想 |
『シュリ』で北朝鮮の工作員を演じたチェ・ミンシクが、天才画家チャン・スンオプにぴったり。 スンオプは失敗作は破り捨てる。もう掛け軸にして先方に納めようとしているのを、怒って切り裂くのがすごい迫力。 スンオプは常に変わりたいと思っていた。スンオプが師と仰ぐキム先生はいつも厳しい言葉でスンオプを導く。 画家は絵の中に魂を込めるべきだ。 筆より先に志を立てなければ。 魂の息づく絵を。 目先の欲にくらんだ絵は屍。 スンオプが有名になってからも、人気に溺れるなとアドバイス。キム先生を演じたアン・ソンギは、やっぱり威厳があっていい。 スンオプは描く気がないときは描かない。酒と女がないと描かない。チマチョゴリを着たキーセンが何人も登場して、すごくきれい。スンオプの初恋相手を演じたソン・イエジンよりも、スンオプの理解者でキーセンのメヒャン(ユ・ホジョン)の方が印象に残った。 覚えていますか? 初めて会った時に 書いてもらった絵。 19世紀末期の朝鮮はどんどん情勢が変化していった。キム先生も追われる身になってしまった。でも、スンオプは自分の道を貫いて生きた。宮廷画家になっても、描きたくないものは描かない。ちらしによると、宮廷を3回も逃げ出した。 スンオプとキム先生が再会するシーンが感動的。 この世では会えないと思っていました。 パンソリのシーンがあって風の丘を越えてみたいだと思ったら、同じ監督だった。 |
| 1993年 | 韓国映画 |
| 監 督 | イム・グォンテク |
| 出 演 | キム・ミョンゴン、オ・ジョンヘ、キム・ギュチョル、アン・ビョンギョン |
| あらすじ | トンホ(キム・ギュチョル)は、義父ユボン(キム・ミョンゴン)からパンソリを習い、義姉ソンファ(オ・ジョンヘ)と3人で旅芸人の生活をしていた。トンホは時代遅れのパンソリと貧しい生活が嫌になり家出してしまう。 |
| 感 想 |
何年か前にNHKで深夜に放送されていたのを録画して見た。見終わって、上から別の番組を録画してしまったのが失敗だった。また見たいと思ってもレンタル屋さんに全然なくて、あきらめていた。最近になってやっと見つけた。 韓国には恨(ハン)という感情があるのは知っていたけれど、それがどういうものなのかが少し分かった。 恨をひとことで言うのは難しいけれども、結論から言えば、韓国人にとっては生きていることそのものが恨なのである。自分のいまある生活を不幸と感じているとき、自分の運命が恨になることもある。自分の願いが達成できないとき、自分の無能力が恨になることもある。そこでは、恨の対象が具体的に何かということは、はっきりしていないのが特徴だ。 続・スカートの風 呉善花 角川文庫 ユボンは先生のお妾さんと深い仲になり破門され、それ以来、ソンファ、トンホをつれて旅芸人の生活をしている。ユボンは酒ばかり飲んでいる。韓国では芸人は差別されていた。 卑しい旅芸人が口答えする気か。 今の時代に身分の上下などない。 トンホは言う。 こんな暮らし続けて何になる? 唄を習っても馬鹿にされるのがオチだ。 ソンファは答える。 でも私は唄が好き。 全てを忘れて幸せになれるもの。 恨は、生きていくとだんだん溜っていくもの。ユボンとソンファはパンソリを唄う。 唄とともに流れゆく放浪人生。 積もり積もりしこの恨をいかに晴らさん。 薬売りの客寄せにソンファが唄っていると、楽団がやってきて唄はトランペットの音にかき消されてしまう。せっかく集まった客はみんな楽団について行ってしまう。 唄い手は売春婦より稼げないとは本当だ。 貧しい生活もパンソリへのエネルギーになるんだと思った。でも、トンホはとうとうユボンとけんかしてしまう。 毎日おかゆじゃ声も出ないよ。 お前に何が分かるんだ。 姉さん。唄では食っていけないよ。 病気になる前にやめた方がいい。 食うためだけに唄うってのか? 一度唄の世界をものにしたら 金や名誉なんか欲しくなくなるんだ。 トンホが出て行ってしまってから、ソンファは唄うのを止めてしまった。ユボンは、ソンファをまた唄わせるために、ソンファに薬を飲ませて失明させてしまう。 いくら血が繋がっていないとはいえ、それはひどいと思った。でも、そこまでしないとパンソリは究められないものなのか? ユボンはソンファに言う。 お前は肉親を失った上に光まで失った。 人一倍恨が鬱積しているはずだがなぜ声に出ない? ユボンは体をこわし、亡くなってしまう。ソンファに残した言葉は、 情念(ハン)に埋もれずそれを越える声を出せ。 それからソンファはあちこちを流れて生きてきた。 トンホはソンファを探し回り、ついに姉弟は再会する。ソンファが唄い、それに合わせてトンホが太鼓を敲くシーンが圧巻。ソンファからは芸を身につけた誇り、すごみを感じた。 唄が太鼓に重なった時 弟だとわかりました。 父の太鼓にそっくりでした。 道理で違うと思った。 しかし、あれほど待っていたのに なぜ黙って別れたんだ? 過去(ハン)に触れたくなかったから。 過去(ハン)があまりに重すぎて 晴らせずにあっけなく別れたと? 私たちは昨日、恨(ハン)を越えました。 どうやって? 私の唄と弟の太鼓で それでいつもと違っていたのか。 字幕では、同じハンでもその時の意味に合わせた漢字を使い分けているのがさすが。 |
