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最近はSKE48ばっかり。

お店が私の人生の喜びになっている

ようやく帰還した紀夫(永山絢斗)は、戦地での過酷な経験から、人を信じられなくなっていた。すみれ(芳根京子)が友人たちと協力してお店をやっていると聞くと、そこには裏があると言いだしたり、歓迎会でも横柄な態度をとってしまう。さらに自分が「坂東営業部」を立て直すと宣言するが、潔(高良健吾)とゆり(蓮佛美沙子)がすでに動いていることを知ると、ふてくされて他の仕事を探し始めてしまう。オープンした「キアリス」は、初日から大盛況。それぞれの家族がお祝いに集まる中、紀夫だけは姿を見せない。一方、坂東営業部復活の目玉として、ゆりと潔は、婦人服のファッションショーを計画する。すみれたちもドレスの縫製を手伝うことになる。五十八(生瀬勝久)の説得もあり、紀夫は再び坂東営業部で働くことになるが、ファッションショーの仕事を最後にすみれにお店を辞めるように言う。困惑するすみれに栄輔(松下優也)は、紀夫にきちんと「自分にとっての店は何なのか」伝えるべきだと助言する。

(ここまでは公式サイトのあらすじより)

すみれ ファッションショーに来る人にキアリスの宣伝できないかな?

英輔 この仕事がすみれさんにとってどんだけのもんなんかを紀夫さんがしらんからや思うで。どうやったら伝わるんかよーく考えるんや。

ファッションショー当日になって。すみれたちはファッションショーに来てくれた人たちにキアリスのショップカードを配ってる。

ゆり そろそろ始まります。皆さん、準備はよろしいですか?
良子 足…震えてきた。
君枝 ほんまや。

ファッションショーが無事に終わって。

ゆり 今日のモデルの皆さんです。
時子 商店街の主婦です。こんな、こんな、こんな機会を頂いて…。これから前を向いて生きていけると思います。ありがとうございました。子育て頑張るぞ!
静子 ずっと田舎暮らしでしたけど、こんなお洋服着せてもろて。心が晴れやかになりました。
節子 次のショーも呼んでください。
悦子 皆さん、頑張りましょうね。

すみれ 私たちは神戸の商店街でベビー用品と子ども服のキアリスというお店をやっております。戦争が終わって苦しい中、自分は何ができるだろうと考えて。今のお店を始めることになりました。やっと夫が帰ってきてくれました。少しは生活に対する不安も少なくなりました。だからこそ私は気がついたことがあります。それは、お店が私の人生の喜びになっているということです。世の中にはいろんなことがあるけれど、仲間がいれば大きな力が生まれること。一人では出来ないことも仲間と一緒ならできること。女の人もそんな夢を見ることのできる世の中になればと思っております。人を信じることの豊かさと…。夢をかなえていく姿を、私は…娘に見せてやりたいです。

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人を元気にするのは希望です。

君枝は体調を崩して入院してしまい。すみれと明美が見舞いに行くと。

君枝 昨日、昭一さんと話したの。仕事は辞めてほしいって言われた。
すみれ 君ちゃんがそう決めたなら、それがええと思う。頑張って早う元気になってね。
明美 これでええの?
君枝 え?
明美 ほんまにこれでええの?

君枝 今日ね…。
昭一 うん。
君枝 すみれちゃんと明美さんが来てくれたの。ちゃんと伝えた。お店にはもう戻らないって。
昭一 ああ…そっか。

幸せの形はさまざまです。だからこそ難しくもあるのです。

すみれと明美はバナナを持って君枝の見舞いに行ったけど、

昭一 せっかく来てもろうたのにすいません。こないだ来てもろうた時よりも悪うなっとって…。
琴子 病院やから安心はしてるんですけど…。そやから今日は…。
明美 どうぞ。お見舞のバナナです。
昭一 あ…ありがとうございます。
明美 私は看護婦です。今までいろんな患者さんを見てきて気が付いたことがあるんです。
昭一 何ですか?
明美 人を元気にするのは希望です。なんとか現状維持しよう思うんやなくて、元気になればその先にこんなことが待ってるって未来を夢見ることが。それが一番人を元気にするんです。君枝さんは子どもの頃、ご主人がお見舞いに来てくれるのを心待ちにしとった。そんなご主人なら、未来や夢を見ることが一番大事なことやと分かるんやないですか?
昭一 それでも、簡単に「はい」とは言えません。
すみれ それは分かります。みんな…。君ちゃんが大切やから…。

すみれは、赤ちゃんの夜泣きで困ってる近所の時子さんに肌着をタダで渡す。

麻田 ちょっと気付いたことがあるんですが。買うてくれてるのはほとんど麗子さんとそのお友達やないかと思うて…。たくさん買うてくれるお客さんがいることはいいことです。けど、お客さんが少ないいうことは問題や思いますよ。
明美 確かに。

五十八 要するに店の存在を知ってもろうて継続的にお客さんに来てもらうためには、何をしたらええかいうことやな?
すみれ そう。
ゆり そないなことまで考えてるんや。
すみれ お姉ちゃんも一緒に知恵を貸してよ。
ゆり あ…そうね。
すみれ 今の時代やから現金で買えない人がたくさんいることも分かるけど。いい品物を作って売ってるっていう自信はあるの。
五十八 それがいちばん大切なことや。あとは自分たちで自分たちならではの何かいうのを見つけられるかどうかや。
すみれ 自分たちならではの何か…。
五十八 そや。売り文句や。最低でも3つは入れんとな。
すみれ 母親の気持ちが分かる。
五十八 2つ目は?
すみれ えっと…赤ちゃんのために…。赤ちゃんのために作り方にもこだわっていい生地を使ってる。
五十八 3つ目は? フフッ宿題や。
すみれ はい。

君枝 昭一さん。
昭一 君枝。先生が落ち着いたら外出していい言うてたで。
君枝 そう。
昭一 頑張ろうな。
君枝 うん。

すみれ 私たちにしか出来ないこと…。
明美 何やろなあ?
麻田 それが見つかったら…。
すみれ はあ~。3つ目の宿題か…。

すみれ あっ。君ちゃん! どうしたの? もう退院?
君枝 ううん。一時外出よ。昭一さんがね私が元気になれる場所に連れてってくれるって。そしたらここやったわ。
すみれ そう。

すみれ 元気になった?
君枝 なったなった。ウフフフ…。
昭一 やっぱり君絵にはここが必要な場所なんやな。楽しく生きるために…。
君枝 昭一さん…。
昭一 そやけど、また倒れてしまったり無理をしてしまったりしたらと思うと…。
明美 戻るいうてもな、前みたいな訳にはいかへん。ちゃんと時間決めな。一日…そうやなぁ。長くても4時間かな。それも毎日はあかん。
君枝 明美さん…。
明美 うちがちゃんと見てます。
すみれ 私も…!
昭一 よろしくお願いします!
すみれ こちらこそよろしくお願いします!
君枝 ありがとう…。

いろいろありましたがこうして君枝ちゃんは、すみれたちのもとに帰ってきました。

そして、

時子 こんにちは。
すみれ 時子さん。
明美 どないしたん?
時子 泣かへんかった。あの肌着着せたら、うちの子いっぺんも泣かへんかった。朝までぐっすり気持ちよさそうに寝とった。
すみれ あ~よかった。
明美 やっぱりな暑かったんや。子どもは大人より随分と体温高いからな。
時子 ほんまやなぁ。ありがとう。このお礼はいつか必ずするわ。待っとってな!
明美 ええわ、そんなん。
時子 ほんまに、もう、ありがとう! 行こか。よし。
すみれ ありがとう。
麻田 まるでベビー相談室ですね。
すみれ それよ!

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思いの値段

ベビーショップあさやに最初に来たお客様は、父親の五十八。

明美 こんな上等な服を看板代わりにするなんて、うちは思いもつかんかった。ええもんなんて知らんで育ったから…。大事な大事なお嬢様と使用人の子どもが一緒に働くなんてどう思ったやろな。坂東の旦那様は…。
麻田 言葉通りですよ。マツさんには大変お世話になった。その娘さんということです。ええですか? 物事はまっすぐに見るもんです。そやないとこれから起きること全てが曲がってしまいます。

ベビーショップあさやにお客様が来て。

文 お世辞抜きでええもんばっかりや!
綾子 ほんまやなぁ!

お客さん あの~、一番安いもんって何やろ?
すみれ おしめ…かな。
良子 ああ…。
君枝 そやね。
お客さん 1枚なんぼ?
五十八 おい。そいうたらこれ値札がついてへんな。
明美 もしかして…。
五十八 値段つけな始まらへんやろ!

一回お客さんを店の外に出して。

五十八 どういうこっちゃ! ものを売るのに値段を考えてへんやなんて!
明美 ほんまや…。
井口 まあまあまあ旦那様。誰かて初めはそんなもんです。
五十八 何や…まあええ。ほんで原価は?
すみれ 原価?
五十八 材料はなんぼで仕入れたんや?
すみれ タダだったんです。
五十八 えっ?
すみれ 潔さんがご祝儀にって。
五十八 手間賃は?
良子 私らが作ったものやし…。
君枝 うん。誰かに頼んだ訳やないのよね。
五十八 自分らでこさえたから手間賃はタダでええんか。ほんならどうやってもうけんねんな?
すみれ それは…。
五十八 君らはここで何を売りたいんや? この商品にどういう思いを乗せて売りたいんや?
すみれ 何か…何かな…。新しくて便利な明美さんの育児の方法を…。こういう商品に乗せて広めたい思うてる。子どもたちが快適に過ごせるように。健やかに成長できるように…。
五十八 ほう~。ええやないか。そやったらそういう思いを乗せた値段をつけなさい。その上で買うか買わへんかはお客さんに預けるんや。
すみれ 思いの値段か…。

すみれ おしめは赤ちゃんの肌に直接触れるものやから、水をよう吸うて柔らかくて気持ちのええ生地を使ってます。横から漏れたりもせんし洗濯の量も半分になります。
お客さん へえ~。ほんで結局、なんぼになったん?
すみれ そういうおしめがいくらやったらええと思いますか?
綾子 う~ん。5円くらいかな。
文 でも、うちにあるもの使えばお金かからんしなぁ。
お客さん けど、ええもんやからうちの子にも使わせてみたいし。10円位やったら出せるかな?
お客さん うん…。おむすび1個を我慢したらええか。開店のご祝儀やもんな。10円でどう?
すみれ えっ? そんなに…?
時子 ほな、みんな1枚ずつ買おな。
文 うん。

お客さんのお腹が鳴って。(笑)

すみれ あの~今日は…。特別に…どうかな?
君枝 ええよ。
良子 うん。
すみれ 明美さんは…?
明美 あかん言える訳ないやろ。
すみれ ありがとう。

すみれ あの…今日は特別に私たちからプレゼントします。
お客さん ほんま? ほんまにええの?
すみれ はい。
綾子 絶対宣伝するな!
すみれ お願いします。

五十八 あいつらもしゃあないなぁ。
井口 昔の旦那様を見るようですなぁ。商売はまずは信用なんや言うてもうけなど考えずに商いをしてはりましたやないですか!
五十八 いや…。
井口 えっ? よう似てるなあ。

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四つ葉のクローバー

人と人とは出会うべくして出会うのだといいます。戦後の焼け跡である思いを抱いた女性たちがいました。べっぴん。それは特別な品のことをいいます。小さな赤ちゃんのために。その赤ちゃんを思うお母さんのために。想いを込めて幸せを届けたい。良子ちゃん、君枝ちゃん、明美ちゃん。そして、すみれ。4人は始まりの時を迎えました。

君枝 ねえ。ポスターにマーク入れたいと思うんやけど…。
良子 マーク?
君枝 うん。どんなのがいい?
すみれ 四つ葉のクローバーはどう?
良子 昔からよくクローバーの刺繍してたな。
すみれ うん。
明美 何で?
すみれ クローバーの4つの葉にはそれぞれ意味があるんです。「勇気」「愛情」「信頼」「希望」。みんなそろうと幸せになれるの。4人でずっと忘れないでやっていけたらって思うんやけど…。

すみれたちはこれまでどおり、あさやさんの一角をお借りしてお店を開くことにしました。

君枝 すみれちゃん、どうかしたの?
すみれ ここに何か飾れないかなあと思って…。
良子 どんな?
すみれ ベビーのものを売ってるよって分かりやすいように。
良子 うーん。
すみれ 何か…何かな…。あっ!

すみれたちは紺色の子ども服を作って飾ることに。

良子 ええねぇ。
すみれ うん…。でもちょっともの足りない気がする。
君枝 ここに刺繍があったらすてきやない?

すみれ 出来た。
明美 ええやん。

すみれ いよいよね。

麻田 今日からやで! ベビーショップあさや。ほんまにもう、ええもんが並んでてな。いっぺん来て! ねっ。もう。

看板代わりに飾られた紺色の子ども服の襟には四つ葉のクローバーの刺繍が。
麻田 お客さん第1号やで!
すみれ いらっしゃいませ!
君枝、良子 いらっしゃいませ!
すみれ あー!
五十八 すみれ、元気やったか?
すみれ お父様!

そのころ私たちのもう一人の娘は…

よからぬことが起きようとしていることなど、つゆほども知らぬすみれでした。

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私…その人と結婚します。

初恋は相手に思いを告げることなく終わるものだと言われていますが…初恋に気付いた途端に失恋してしまったすみれです。

紀夫 失恋ですか?
すみれ 何が?
紀夫 潔君のことを思ってたんやないですか?
すみれ えっ?
紀夫 子供の頃の話だと思ってたけど今もなんですね。お姉さんの結婚相手やのに…。
すみれ 何やの?
紀夫 僕には分かります。
すみれ 意味分からん…。

潔君はゆりと祝言を挙げてすぐに出征しました。残されたゆりは坂東営業部で正蔵さんのもと気丈に働いていました。

そして半年が過ぎ昭和18年を迎えました。

五十八 ゆりに好き勝手なことを許しときながら残されたお前に押し付けるっちゅうのは何やおかしな話やと思うとる。そやから無理にとは言わん。昔からうちの婿にどうやて言われてる話や。
すみれ 婿…? その人は坂東のうちに入るっておっしゃってるんですか?
五十八 ああ。男ばっかり3人兄妹の三男やからな。
すみれ 私…その人と結婚します。
五十八 ええんか?
すみれ お父様とお母様が築いてきたこの家を絶やしたくないんです。
五十八 すみれ…。
すみれ おばあ様に聞きました。体の弱かったお母様も一生懸命働いて、お父様を支えて。その頑張りがこの家の土台やと…。お父様とお母様のためだけやなく自分のためにもこの家を継ぎたい思うてます。
五十八 おおきに。
すみれ これからもよろしくお願いします。
五十八 すみれ…。
すみれ どんな人…?
五十八 ああ! 実はな…彼なんや。

まさかこんな所で紀夫君に会うことになるとは思いも寄らないすみれでした。

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